見出し画像

山へ免許を取りに行く②

34才無職からの免許合宿。
まだ東京を出ていないけど、前回の続きです。

教育訓練給付制度を使って合宿免許に行くには。
調べてみると、免許合宿の仲介サイトには、色々と詳しい案内が載っていました。

給付金制度が使えるのは、大型とか二種とか、業務用の、いわゆる『プロ免許』の講座しかありません。コンビニや大学生協で散々宣伝されている、普通免許の合宿(ATやMT)は対象外です。
どうやら厚労省的には、普通免許の取得は「働く方々の主体的な能力開発やキャリア形成」に寄与しないと見做されているようです。

そうか、普通免許なんてキャリア以前に自前で取るのが当然なのか。

ちなみに34歳無職のヨシダは普通免許を持っていません。

いや、これまで取る気が全く無かったわけではないんだけど。
学生の時は、長期休みはだいたい舞台制作の現場があったので、それを理由に諦めていました。
あとは、世間で宣伝されてる免許合宿の雰囲気(夏休みに最高の思い出と友達を作ろう!ワオワオ!みたいな)に耐えられる気がしなかった。

地元に帰るならそのうち取らなきゃねー、などと呑気に構えているうちに東京で就職し、あっという間に時間的余裕が無くなりました。

勤め先で車に乗る業務も時々ありましたが、運転は上司や同僚に任せて、ただの荷下ろし要員としていつも助手席に座っておりました。
劇場制作の稼業的には、もちろん運転できるに越したことはないんだけど。無ければ無くてここまでどうにかなっていた。
しかし、今後も同じ業界に居るとしても、次の勤務先で免許が要らない保障はありません。(地方の劇場はだいたい要普通免許。)取るなら無職のうちに取った方が良い。
本当に取るのか。今更取っちゃうのか。34歳無職のこのタイミングで?

一瞬、給付金の話に戻ります。
給付金が貰える、いわゆる『プロ免許』のうち、普通免許無しの状態から取得できるのは、ブルドーザーなどに乗るための「大型特殊免許」と2017年から新しく出来た「準中型免許」だけ。この二つは18歳以上なら誰でも取ることができます。
ここで大型特殊免許を取っても普通車には乗れないので、認定日を変えて給付金をもらうなら、選択肢は準中型免許しかありません。
あるいは給付金を諦めて、認定日の隙間のスケジュールで普通免許を取るか。

MPの切れているヨシダは、こういう時に迅速な判断ができません。

・普通免許で若者たちに混ざって教習を受けたくない
・どうせ金がかかるなら少しでも国から貰いたい
・準中型なら2トントラックに乗れるから、機材の搬入出にも役立つ(今のところ役立てる予定はない)
・準中型は普通免許より長期間の合宿になるからトータルでプラスになる(何が?)
・いまさら免許を取るのだから、普通車では面白くない
・とにかく若者たちに混ざって教習を受けたくない

謎のロジック=精神的言い訳を色々積み上げて、ようやく実際に自動車学校を探すモチベーションが出てきました。

仲介サイトには全国の自動車学校が掲載されていますが、条件を絞って調べてみると、選べる選択肢はあまりありません。
合宿は30歳まで、など年齢上限があるところも多かった。

・無免許から準中型が取れる
・厚労省から認定されている(給付金が出る)
・大学生の夏休みが本格的に始まるまでに卒業できる

さらに

・東京からなるべく遠い
・東京からの交通費が出る
・温泉宿
・一人部屋
・思い出作りや仲間作りを全面に推してこない

ということで諸々検討していくと、最終的に山形県のラフランスドライビングスクール(仮名)が残りました。
次点は東京の武蔵境にある教習所だったんだけど、仕事辞めたのに中央線で毎日通うのは嫌だった。

6月の頭に電話でラフランス校に問合せをしてからは早かった。ハロワで給付金の申請書類を揃え、いよいよ6月末に入校することになりました。
普通免許なら最短14日のところ、17泊18日の長期収容コースです。

ちなみに、トータルの費用的には給付金を使って準中型を取るよりも、普通車の合宿免許の方が普通に安上がりでした。
いいんだ、2トン乗れたら搬入出にも使えるし。

◎◎◎
続きはまた後日。

普段は短歌を作っています。
在庫がドラえもん1台分くらい押入にある。

この記事が参加している募集

この経験に学べ

いただいたサポートで牡蠣を吸います。