歌道と提灯
池袋にも寄席がある。二人して暇なので落語家を見に行く
(今日は僕の血液型だけ覚えてください)
言っても僕ら若手ですから、いつまでもジョッキの熱いさくら水産
近況と煙草と風景と実感 やがて僕らはぞおんに入る
二人して二升五合を片付けて長い枕の果てに眠るよ
君がもし何かに当たって死んだなら君を背負って踊りに行こう
眠り起きそして働き時々は、よそう、また夢になるといけない
明烏 濡れて帰ると毒だからなるべく地下の方を伝って
(初出『YAMINABE Vol.1』2016)
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