はい、解散‼︎‼︎‼︎

小学生の頃、いつものように登校すると教室内で一つの席に人だかりができている。


どうやらクラスメイトの村上くんが朝から泣いているようだ。


こんな朝イチから泣くことがある？何があったの？



村上くん、彼は普段物静かなイメージがある子なのだがめちゃくちゃ泣いている。



これは相当なことがあったに違いない。でないとこんなに泣かないだろ。


だんだん人が集まってくる。


「どうしたん、何があったん？」


こんな時って人が増えたところで何も解決しない。それに、人が増えることによって事態が大きくなるだけなので泣いてる側からしたらあまり増やさないでほしい。


「誰かに何か嫌なこと言われたん？」


首を横に振る


「学校来る前家でお母さんに怒られたん？」


やとしたらこれ相当怒られてるやん。思い出し泣きするほどなん？どんだけ怒られてん。




「上履き誰かに隠されたん？」





いや、履いてるやん。



何でこいつにスペアがあると思ってん。



幾度となく質問を繰り返されるが中々答えない彼。こうなりゃ数打ちゃ当たるの精神で周りが次々思いつく限り理由を聞いていった。




「誰かに叩かれた？」


ううん


「昨日嫌なことあった？」


ううん



「上の学年の子に意地悪言われた？」



ううん




「筆箱忘れた？」



うん。




はい、解散‼︎‼︎‼︎



一同唖然。


みんなの朝休み時間返してくれ。