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ベンチャー転職がもたらした様々な変化


リテイルテックベンチャーでプロダクトマネージャーをやっているナニワです。

2019年4月に大手SIerから今のベンチャーに移って、1年近くが経とうとしてます。

大手SIer時代に感じてしまった未来に対する明るくない気持ち。

その気持ちに嘘をつかず、やりたいことを徹底的に分析して、今のWebベンチャーのPdMというキャリアチェンジを達成しました。

当時不満に感じていたことは、ほとんどクリアになり、年収が下がったこと以外はほぼ自分の満足いく結果を手にすることができました。

転職してから変わったこと

繰り返しになりますが、2019年4月に以下のようなキャリアチェンジをしました。

大手金融系SIerのPM/PL→リテイルテックベンチャーのPdM

そして、大手からベンチャーへのキャリアチェンジを経て、労働環境以外にも自分の中で様々な変化を感じました。

話題の変化

大手SIer時代は、社内のコミュニティや高校・大学のコミュニティの話題がほとんどでSEという職種を通じた社外交流はほとんどありませんでした。

しかし、今のベンチャーでは、職種を跨いだ社外中心の会話がかなり多くを占めるようになりました。

行動の変化

「受信(インプット)」「発信(アウトプット)」という言葉を用いて端的に説明すると、前職では「受信」の割合が多く、現職では「発信」の割合が圧倒的に増えました。

前職時代
インプット:情報処理技術者試験の勉強、プログラミング教室
アウトプット:Facebook(登山、マラソンのみ発信)
平日:仕事(9時-22時)、業後は帰宅して寝る毎日
休日:登山、マラソン(できる限り仕事から遠くに行きたい)

現在
インプット:PdMに関する本、ビジネス書
      twitter、note、qiita、udemy
アウトプット:twitter、note、qiitaで業務に関すること、日々の出来事を発信。
平日:仕事(9時-19時)、業後はテック関連のイベント参加するなど充実。
休日:登山、トレラン、開発の勉強、社外コミュニティ参加(読書会など)


気持ちの変化

前職時代は、上から降ってきた仕事をどうさばくか、という気持ち(どちらかというと受動的な気持ち)でした。案件自体は、前例がないものなど進め方を自分で考えなければいけないものが多くあったのですが、「前例がないもの」という課題自体、上から降ってきた一つのタスクとして捉えておりました。

一方、今のベンチャーは、何をやるにも自発的です。
メンバーも自分の達成したい未来があって、それを達成する環境の一つとして今の会社という環境を借りているというマインドなので、目の前の課題に対して自分が思うゴールとそのプロセスを示さないといつの間にか居場所がなくなってしまいます。

言葉の変化

使う言葉についてもかなり変化しました。

前職時代は、SIer業界特有の業界用語(「再ラン」など)を使ってましたが、ベンチャーに移って、使う言葉が業界用語というよりはベンチャー界隈で多用する用語に変わっていきました。

ベンチャー界隈でよく使う言葉
ベンチャー界隈の中でも流行り廃りはあるようで、現時点では以下の言葉を多用してます。

心理的安全性

意味:社員がが安心して、自分の意見を発信できる状態

※Googleが発表してから流行り始めました

ローンチ

意味:開発中のプログラムを本番環境に適用すること。(リリースと同じです)

ベンチャー業界ではリリースよりローンチという言葉をよく耳にします。

KGI、NSM、KPI

意味:KGI(Key Goal Indicator)は、言わずもがなゴールとなる指標で、よく売上などを設定している会社が多いと思います。KPI(Key Point Indicator)は、KGIを達成するため構成要素となる指標です。わかりやすい例えていると、目標がKGIでそれを達成するためのマイルストンがKPIといった意味合いです。NSM(North Star Metric)は、直訳すると「北極星となる指標」で、KGIとKPIの間に立つ指標です。この指標が上がれば、必ずKGIも上がるという指標でシリコンバレーのプロダクト企業ではよくこの指標を設定する企業が多いようです。

このKGI、NSM、KPIですが、自社サービスを展開する会社(ベンチャーのプロダクト企業だと必ず使っていると思います)ではよく聞きます。

言語化

意味:頭の中にある心情を言葉にして伝えること

一般的によく使う言葉かもしれませんが、ベンチャーに移ってからかなり多用するようになった気がします。

GOの三浦崇広さんの「言語化力」という本も有名です。

その他、MVP(Most Variable Priduct)、アジャイル、グロースハック、ファクト、FIXといった言葉も多用するようになりました。

変化に対する自分の思い

今まで話した自分の変化をざっくり抽象化すると、転職を経て、情報の源となるデータソースが格段に増えたこと、また情報に対する感度が高まったことで、今まで知らなかったことを知る機会が格段に増えました。
それ自体はすごく良いことだなと思いました。

しかしながら、如何に情報の網を色々なところに張っているか、これが一つのステータスのようになっている気がします。

もう少し丁寧にいうと、

TwitterのフォロワーXX万人の方がこういっている、といったり、有名な△△さんがこのようにいっている、といったり、

だから、この意見は正しいんだ、と論破してくる人がいるんですね。

そんな時に常に心がけようと思っているのは、

様々な方面から入っている情報に対して「自分の解釈」を加えること

だと考えます。

情報過多になって自分を見失わないようにという自戒の念をもって書きました。

機会があれば是非読んでください。

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