つくりおき生活 inドイツ
巷でつくりおきという言葉が使われるようになったのはいつからだろうか。
私も、日本でチャレンジしたことはあったが、せっかくの休日にたくさん料理をするという時間がもったいないと感じてしまい、2回くらいで挫折してしまった。
それ以降は、結局、食べる度に作る生活に落ち着いていた。
そんな私がドイツへ来て一年半が過ぎ、気がついたら山ほどつくりおきをしている。
何故か。
答えは簡単、ドイツのスーパーの肉の量が多過ぎるから。
そもそも値段がキロ単価なのだけど、ひき肉の小さいパックで500g。
普通に1キロパックも売っている。
500gの価格の2倍で1キロを売っているので、別に1キロの方がお得ということはない。
だけど、どうせ数日中には1キロを使い切るので、大抵は1キロのパックの方を買ってしまう。
ちなみに、XXLサイズ!では2キロも入っている(2キロになると使い切る自信がなくなるので買えない)。
たまに250gの袋を見ると「えっ⁉︎」と思うほど小さく見える。
そして軽い。
これで何作るんだろう…500gはないと何も作れないよな、と思ってしまうくらいには、私の脳はドイツに馴染むように改変されているようだ。
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さて、ひき肉1キロの使い道。
確か初めの頃は、ハンバーグを多めに作り、余ったらそぼろ煮を作り、まだあるなぁと思いながら、頑張って使っていたはずだ。
それが今となっては、500gをお弁当のおかずのミートボールに、500gを冷凍庫に常備しておくそぼろご飯のそぼろを作る。
1回の料理で1キロ終わり、だ。
むしろ、週の合間にもひき肉料理が食べたかったら、もうちょっと買わないと足りないかもしれない。
ササミも1キロ買い、豚ミンチも1キロ買い、鶏胸肉も、もも肉も大抵買う時は1キロだ。
それぞれに、1キロ買ったらこれかこれを作る、と決まってしまっていて、1キロでも全く多いと感じずに、1、2回の料理で使い切れるようになってしまった。
***
最近さすがに、日本に帰ってやっていけるかが心配になってきた。
250gのトレーのひき肉を持って、私はスーパーで立ちすくんでしまいそうだ。
コストコへ行こうか、それとも肉屋へ行って、全部1キロで!と買った方が早いか。
「あの人ほら、1キロの…」と、近所で噂される日も遠くない。
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