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ボーナス人生を生きていく

もうすぐ40歳。
目の前に迫る年齢の壁と比例するように、体は徐々に軋み始めている気がする。

顔に皺が増えた。
そしてその皺が取れない。
吹き出物は、結構な期間同じところに存在するし、日焼けは元に戻らない。
シミも白髪もどんどん増える。

人生80年だとしたら、まだ半分しか生きていないのに、もう半分はこの軋んだ体で生きていかないといけないとは…
もうちょっと上手く設計しといてくれ。

そんな時、夫がサラッと言った。
「昔だったら、妻もう寿命だから。」


お?
なるほど。
40歳で死ぬように設計されているのに、私としたことが文句を言ってしまった。
ということは、この先の人生はボーナス人生とでも言うべき、ラッキータイムである。

体がボロボロだろうが、生きているだけですごい。
せっかくだからこの体でできるところまで、何か楽しいことをたくさんしよう。
ありがとう、私。


そう思うと、途端に皺が愛しくなってくる。



なんてことはないけど、あっても許す。

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