中学生の時に聞いた音楽

音楽は日々新しいく生まれ変わり、新しい作品が生まれている。自分もそれに伴って好きなアーティストのシングルやアルバムがリリースされると聞いてみる。だがふと日常生活の中で歌ってしまう曲や頭の中に流れてくるのは幼い頃〜中学生の時に聞いていた曲ばかりである。
自分が聞いていた曲をリストアップしてみた↓

「%」　mol-74

この曲は今はもう放送が終了してしまっているLove musicという深夜の音楽番組で出会った。初めの歌詞の「パッとしないこの世界を変えよう」というフレーズに惹かれたことを覚えている。パッという柔らかい破裂音と前奏がないというこの組み合わせに息を呑んだ。

何かを日々の中で成し遂げたいが何をしたら良いのかがわからないという揺らぎがちな決意と、いつかは世界を変えるほどの発明ができるという底なしの自信が同居する頭の中を綺麗かつ端的に表した名曲だと思う。

そしてラストのフレーズでは、これまで
「素晴らしい世界が待っているはず」「素晴らしい世界があるはず」から、
「素晴らしい世界が待っている」に変わっている。
曲の最後に願望から確信に変えるという表現にすることで聞き手の背中を押しているように感じた。
この曲を聞いた後にはスッと立ち上がってよしっと気合いを入れたくなるような気分になるためいまだに聞いてしまう。

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「ふめつのこころ」　tofubeats

この曲をどうやって知ったかは覚えていないが、ちょうどこの曲を聞いた頃にtofubeatsの他の曲も聞いていたことは確かである。

ふめつのこころというタイトルなだけあって自分から相手に対する無償の愛と読み取ることができるような歌詞がふんだんに盛り込まれている。
かなり要約するが例えば、君のいいところを教えてあげたいとか君にずっと気持ちを送っている、、などの表現である。

ポコポコ、ピコピコという電子音やドラムのノリの良い音に乗せながら純情な歌詞を歌っているのかと思っていた。だがこのMVはそのようなイメージとはかけ離れたものなのである。

※MVは二画面に分けられている。
この画面左にいる男は勝手に右の女の部屋に入ってスイーツを冷蔵庫に入れたかと思えば女のものと思われるニットを着てリビングで急にクネクネと踊り出す。そして画面右の女は冷蔵庫に入っているスイーツをリビングの机一面に並べ、男が踊っている動画をスマホで再生しながらもぐもぐと食べる。

スイーツの見た目の可愛さでは取り繕うことのできない妙な気味悪さとシュールさを味わうことのできるMVである。だんだんと写っているスイーツが胃もたれするほど甘ったるく感じるようになるのだからまた不思議である。
耳心地の良さとは相反するMVに衝撃を受けた。中毒性のあるこの作品絶品である。一度は見てほしい。

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「たったさっきから3000年までの話」　チャットモンチー

自分自身チャットモンチーについて詳しいとか思い入れがあるというわけではないがこのバンドが完結宣言をしたことに驚いたことは確かであった。チャットモンチーとしての活動を閉じる前にMステに出演してこの曲を披露している様子を当時の自分は何か寂しさを感じながら見ていた。

3000年という今生きている人々にとっては想像のつき難い時間という概念に対して「たったさっき」という言葉を組み合わせるのが面白い。未来とたったさっきという言葉は普段同居しない存在だから歪で不思議だなとも感じた。

曲名こそ不思議だが、歌詞の内容は現代の日本に生きる人にとってはかなり身近なものだと思う。ここで出てくるフレーズや内容について紹介する↓
未来の日本に対して
・ドラえもんのお気に入りの道具がダイソーに並んでたりするでしょうか
・あいも変わらず地震大国
・北朝鮮とアメリカの間で揺れているでしょうか
どれもよく目にするし耳にする言葉である。今と変わらず同じようなことで悩んでいたりするかという気持ちを未来に馳せているところが新しい視点だなと思った。

またこの曲の中には年老いた夫婦のやり取りや生活の表現も盛り込まれている。
自分がお婆さんになる頃、クールなあの人（パートナー）の隣でボケたボケていないと騒いでいるだろうかとか、パートナーが優柔不断な自分を座り慣れた椅子で見守っている、、だとか。
自分もよく結婚して年老いてとかいう不確定な未来のことを考えるのでこう考えると意外と未来ってそう遠くないもののように思えてくる。そこでちょっと「たったさっきから3000年までの話」という曲名に腑に落ちるのだった。

だんだんと元からあったモノや人、文化が形を変えていき時には消えてしまう世の中であるし聞きたくないニュースも耳にして心を痛めることもあるだろう。そんな中で自分とパートナーという人間同士の変わらない関係に温かさを見いだすことで不安で溢れている未来が少し楽しみなものになるということを言いたいのかなと勝手に思った。

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ここまでかなり自分勝手な見解でお気に入りの曲に対して話したため、ご覧になっている方が解釈が違うなと思うことがあるかと思う。これはあくまで個人の意見ということをお忘れなく、、、。