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レーニンの『国家と革命』読んだけどよくわからん


※この記事は、「コイツ歴史について何にもわかってないな」と失笑されるための記事です。
正しい知識が知りたい方は別のサイトに行って勉強してください。
あと、ここ間違ってるよってところがあればコメントとかで教えてください。大歓迎です。


柔らかいものばかり食べていると、噛む力が弱る。
優しい本ばかり読んでいると、読む力が衰える。
読書マンとしてこれは避けたい。
なので、あたまのよさそうな難しい本を読んでみよう。
噛む力を鍛えるため、初手解説本は極力避ける。

わからないならわからないなりに。
2021年、読めない本を読めないなりに読もうシリーズ
初手はレーニン著の「国家と革命」です。

私、時雨屋が初手にこれを選んだ理由は、最近会社の上層部にガチめに芽生えたたこの赤い感情をどうにかすべく社会の勉強は大事だなーと思ったからです。

実は、現代社会とか思想って、私が一番苦手とするジャンルですね。
政治とか、一番苦手な話題かもしれない。Twitterで政治ワード全部ミュートにしてるし。でも、会社への思いを糧に頑張って読みました。

しかし、それにしても2か月という期間だと全然読み込めなかったですね。(本当は1か月で読むつもりだった)
特に前半は、この本が書かれた当時の世界情勢について調べてたので、本を読むとか言いつつネット調べまくってました。
あと、私に世界史の知識がガチでないことを痛感しました。


1.この本が書かれた当時ってどんな世界だったの?

1917年に書かれた本です。8~9月に書いてたみたいです。
革命家のレーニンって人が、地下で潜伏中の時に書きました。
でもロシア10月革命が差し迫ったので、執筆を中断しました。
「革命やったー!!! 執筆とか後でやるわ!!! こういう中断なら大歓迎!!!」と、あとがきでレーニンさんがはしゃいでおります。

1917年は第1次世界大戦のまっさ中。
”帝国主義戦争” の真っただ中の中で、
『国家をぶち壊す』『粉砕する』『共産主義にする』『社会主義にする』と
鼻息を荒くしてレーニンさんが主張している本がこちらです。

この本は、(おもにドイツの)日和見主義者向けに書かれました。
資本主義国の日和見主義者はプロレタリア社会主義革命に否定的だったんですね。
つまりマルクス主義者を……。

……。

ごめん待って 単語が全くわからない


2.基本用語がわからん

・レーニンって誰?
そこから????

ソ連社会主義体制の創設者。
1924年に脳梗塞でお亡くなりになってる。

この本では1917年に社会主義について熱く夢を語っているのだけど、
2021年の私が読んでいると、
『でもソ連って解体したよね? 社会主義って失敗だって言われてるよね???」の念がずっとまとわりつくのですよね。

この偏見ともいえる念は、私が資本主義の国で生きており、なおかつ『ソ連崩壊を目の当たりにして衝撃を受けている日本の知識人層』が先生となる世代だからでしょうね。(わかりにくい日本語)


・社会主義って何?
解説しようと思ったけどできる気がしないので、
wikiから引っ張ってきます。

社会主義(しゃかいしゅぎ、(英: socialism)は、個人主義的な自由主義経済や資本主義の弊害に反対し、より平等で公正な社会を目指す思想、運動、体制。
社会主義は広義には社会を組織化することにより人々を支える制度であり、歴史的には社会改良主義、社会民主主義、無政府主義、サンディカリズム、共産主義、国家社会主義なども含まれる。

(でもこの本の中のレーニンさんは、無政府主義にはかなり否定的な気がします)


・資本主義って何?
頻出するからよくわからなくなってきた

資本主義(しほんしゅぎ、英: capitalism)または資本制は、営利目的の個人的所有者によって商業や産業が制御されている、経済的・政治的システム。特に近現代の資本主義の根幹は、自由資本主義・リベラルキャピタリズム(liberal capitalism)と呼ばれており[2]、資本主義に基づく社会は「資本主義社会」「市民社会」「近代社会」「ブルジョア社会」等という。


つまり、富める人はどんどん富む、貧しい人は貧しいまま、貧富の格差がマジでゲロ、っていう認識でいいのかしら?
社会主義はそれを荒廃し、皆が平等であるように頑張ろうとした社会、って認識でいいんですか?

ソ連たしか、物品が配給制とかだったんだよね。
労働は全部還元されるから、どんなに一生懸命働いても賃金の差は発生せず、どんなにサボっても賃金の差は発生せず、
なのでみんながサボって国が崩壊した。

私の中の社会主義はこういう認識なんだけど……あってるのかな……

なんかね、ソ連時代にソ連に行った先生が、
「絨毯職人の労働見てたんだけどね。ヤバかったよ。折り目ぐっちゃぐちゃなの。だけどまじめにやらないの。貰える賃金一緒だから」
って言ってた記憶があります。(どこかで読んだ話かもれない)

繰り返しになるけど、用語の説明間違ってたらマジで教えて。

・プロレタリアートって何?

プロレタリアート(ドイツ語: Proletariat)とは、資本主義社会における賃金労働者階級のこと。

・ブルジョアって何?

短くブルジョワ(仏: Bourgeois)ともいうが、これは単数形で個人を指す。20世紀の共産主義思想の下で産業資本家を指す言葉に転化し、共産主義者の間では概ね蔑称として用いられたが、この資本家階級という意味では上層ブルジョワジーのみをさしている。

よくわからんから、金持ちってノリで読んでました。

つまりこの本は、
ブルジョア階級の人間がうまい汁を吸いまくってるのはおかしい。
労働者階級の人間にもっとリターンがあってもいい筈だ。
そもそも階級とかいらん。っていうか国とかもいらん。みんな平等になーれ☆

……という理念のために、『社会主義』という概念を使用しているのですね?
ねえこの要約間違ってる?
誰か教えて?

・マルクスとエンゲルスって誰?
カール・マルクス(1818年 - 1883年)、ドイツの哲学者、思想家、経済学者、革命家。
マルクス経済学の人。『資本論』書いた人。
レーニンさんはこの人の『資本論』が大好きで、作中で引用しまくって崇めまくっています。(たまに否定もしてる)

フリードリヒ・エンゲルス(1820年 - 1895年)、
ドイツの社会思想家、政治思想家、ジャーナリスト、実業家、共産主義者、軍事評論家、革命家、国際的な労働運動の指導者。

しってる エンゲルス係数って聞いたことある 

~完~



・この本何語で書かれたの?
わからん……たぶんドイツ語とロシア語。
ドイツの人に向けられて書かれたところがあるのでドイツ語。

岩波書店のはたぶんドイツ語を翻訳してる。
ちくまのは、たぶんロシア語(と部分的に英語)のを翻訳してる。

私は、結局別訳を2冊読んだのだけど、
ちくまの方がわかりやすかったですね。

……いや、
最初に近所の適当な図書館で借りてきた岩波が、
カバーが付いていない上にすごく物理的に古かったので(1957年)
半分ぐらい読んだ後にちくまに切り替えたんですよ。
個人的にはちくま(2001年)の方がおすすめ。


でも、岩波が書かれた当時、ソ連はまだ崩壊していないはずなので、結構参考になるかも?


3.読んでて思ったこと

・レーニンさんの語調

これが革命家の演説か……って言うぐらい語気が荒いですね。なんていうか鼻息荒いのがすごく伝わってくる。

『1000万人中999万人が』『笑止千万である』 『国家を粉砕する』(100回ぐらい言る)とか、
(??)とか(!!)とか言ってる。太文字が多い。あと、1行が全体的に長くて仰々しい。(ロシア語みんなそうなの?)

うーん主語のでかいオタクか?
まぁマルクスオタクであるのは間違いがないと思う

・この本が書かれた後はどうなったの?
ロシア革命が起こって、ソビエト社会主義共和国連邦ができたらしいですよ(近代史知らん)


・今のロシアってどうなってるの?
この本を読んでるころ、プーチン大統領 バイデン大統領の発言に「彼の健康を願う」とかいうニュースを見たんですけど、
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210319/k10012923221000.html

現在のロシアって、どういう情勢なのか全くわからないのですよね。
でも、たしかコロナのワクチン開発(と接種)はロシアが一番早かった気がします。今はどーゆー政治システムなのかなぁ。

あと露世論調査、ロシア革命誇りに思わない94% とか。
https://jp.reuters.com/article/idJP00093300_20171108_00720171108

この辺は調べる気があんまりないし理解できる気もしないので、適当に流します。ごめん。


・この本を読んで思ったこと

社会主義に夢を見すぎでは?
人間ってそんなに頭良くないと思うなぁ。

ちなみにレーニンは、この本の中で「国家を粉砕」「国家を粉砕」と繰り返しまくってるんですが、
なんていうか、彼の望み通りソ連は粉砕しましたなーと思いました。(小学生並みの感想)


・なんでこの本がグレートブックスに入っているのか?

これは素人視点なので怒らないで欲しいんですが、
なんでこの本がグレートブックスにはいってるんだろ?と思いました。だって社会主義ってなんか怖いじゃん……(偏見)

でも、いろいろなサイトを見る限り、もうそういう歴史として残っているので、歴史なんだろうなーと思いました。
レーニン自体の人物評価はロシアの中では高いみたいですね。離れて見ると、そういう歴史だったんだなーと思いました。
それにしても、この本かなり宗教じみていますね。大多数の人間を動かすという点においては、宗教も政治理念もそんなに変わらないのかな?

あと共産主義だと中国の政治の話になってくるような気がするのでそろそろこの話題はこの辺でやめる……。

4.次は何読む?

いや、まだまだこの本については理解が浅いし、ロシア革命とか歴史調べ始めたら底のない沼にハマりそうなので、この辺で一区切りします。ごめんレーニン。

そもそもこの1年の目的は「グレートブックスリストの中の10冊を読んでみる」なのでね。理解が浅くても、次に行くのは前々から決めていたのだ。

さて。

レーニンがあまりにもマルクス推しであり、
なおかつ自己解釈が酷すぎるという話なので、
4月からは、1か月かけてマルクスの資本論の原本を読んでみようと思います。

図書館をかなりはしごしたんですが、
資本論の原本を日本語訳を全部おいてあるところをやっと見つけたので、そこに通い詰めて読んでいこうと思います。


だけどさすがに全7巻(日本語訳)を読破できる気はしないので、
本を読む本で言う『点検読書』になると思います。
(全体的にはどういう本なのか、章のタイトルを拾う、ざっと読む、など)


5.おわりに

この記事は、あまりにも「理解が浅すぎるな……」と自分が判断した場合、予告なく削除する場合があります。
数年後に読み返したときに「このまとめ酷いな」って自分でもなりそう……怖……。

自分の読解の答え合わせのために『すぐにわかる!漫画!国家と革命!』みたいなの読もうと思ったんですけど、なんか手に入らないし、時間切れですね。はー……つかれたわ……

でも普段読まないタイプの本読んだので、とても楽しかったです。辛かったけど。


それでは。


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