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「選択的夫婦別姓、前に進むか」に思う、衆院選の論点

「岸田総裁は個人的には賛成でも、立場上はっきり言えないのだろう。『ああよかった、これで(選択的夫婦別姓が)進めやすくなった』と思ってもらえるよう、自民党の議員を賛成派に入れ替えていくのが今回の衆院選だ」。岸田自民党総裁が誕生した翌日の9月30日、サイボウズの青野慶久社長は選択的夫婦別姓を求める弁護士や経営者らと会見を開き、こう訴えた。(上記記事より抜粋)

新自由主義の経済政策が格差を拡大して、格差が許容できない範囲になりつつあるので、世界的に経済政策は「分配」に偏ってきています。日本でもその流れは変わらないため、現在取りうる経済政策は程度の差はあれど「分配」を指向したものになります。よって、今度の衆院選では経済政策は論点となりえません。

同様に現在衰退に入っている日本の外交戦略は、米中どちらともバランスを見ながら付き合っていくしかないのが現実であり、やはり外交戦略もせいぜい、議員が靖国神社への参拝を行うかどうか程度の差しかなく論点となりえません。

そこで、論点になると考えられるのが、「選択制夫婦別姓」なのではないでしょうか。岸田首相は「選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議員連盟」の呼びかけ人の一人であり、個人的には賛成の立場のようですが、自民党としては賛成を表明していないため、首相が変わったとしても「選択的夫婦別姓」の議論が一気に進むとは考えづらいです。

他に論点が無いのであれば、今回の衆院選では「選択的夫婦別姓」を進めるのか進めないのかが論点になってくると考えられます。私は「選択的夫婦別姓」には賛成の立場ですが、選挙に行く人はどうなんでしょうね。上記記事にて青野さんが仰っているように、この衆院選で自民党内に「選択的夫婦別姓」賛成派の議員が増えて議論が加速するのか、状況変わらないのか。結果を少し楽しみにしています。

#日経COMEMO #NIKKEI

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