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2023年12月に読んだ本まとめ

ちょっと早いのですが、年末進行なので今月読んだ本をまとめます。今月は『信長の原理』と、『光秀の定理』が印象深かったです。特に『信長の原理』は、主人公、信長の目線が学者のように一歩引いた感じで面白かったです。

文芸書

垣根 涼介著『信長の原理 下』

原理を理解した信長がそれに溺れて本能寺の変が起こるというのが面白い。仕事が出来て権力があるだけでは、それぞれが子会社社長な武士の社会では、トップに立ち続けられないということなんだろうなぁ。
光秀がコトを起こさざるを得なかった織田家中の状況説明が、丁寧で非常に説得力があった。一個引いたところから集団を見ているというのが好みで面白い小説だった。『光秀の定理』も読んでみようと思う。

垣根 涼介著『光秀の定理』

『信長の原理』からの流れで読んでみましたが、この作品を読むことで信長に興味が湧くはずなので、発刊された順に読んだ方が楽しめたかもしれないです。

原理の信長は主人公なので一般人の私にも何となく共感できる人に書かれていますが、定理の方は完全にヤバい人として描かれている感じです。まぁ、破綻がない程度だとは思いますが違いを楽しんでみるのも面白いと思います。

愚息の台詞がなんぼか刺さりました。光秀に切れ散らかすシーンが非常に印象にのこりました。悪気なく自然と自身の常識を押し付けてくる人には、あれぐらいの熱量をもって挑みたいものです。

その他

高橋 勅徳著『大学教授がマッチングアプリに挑戦してみたら、経営学から経済学、マーケティングまで学べた件について。』

35歳の大学准教授のマッチングアプリ体験記に見せかけたビジネス教養本。経営学の戦略とか、行動経済学のちょっとした理論とかが、現代人にとって身近な(?)題材であるマッチングの運用戦略と絡めて書かれていて、すんなりと入ってくる。
『傲慢と善良』を読んでから婚活の市場原理に興味があったので、そういった意味でも面白く読むことが出来た。

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