見出し画像

世界的インフレと参院選

インフレの加速はきわめて危険だ。インフレの抑制には一般的に需要を減らすべきだと考えられ、先進国の中銀は金利の引き上げを視野に入れると発表した。ただ、こうした古典的な政策では、インフレは退治できない。なぜなら世界は需要過多でなく、供給不足に苦しんでいるからだ。

上記記事より抜粋

上記の記事には商品や人材が世界中で不足しているので、相対的にお金の価値が下がっている(インフレしている)ということが書かれていました。

商品の不足は、昨今の半導体不足や原油高騰なんかで実感のあるかたも多いかと思います。例えば、ガソリン価格が上昇すれば同じ1000円でも入れられるガソリンの量が減ります、これをもってお金の価値が下がっているというわけです。

人材が不足しているのは主に人の行き来が減ったために、先進国で外国人労働者の受け入れができなかったからでしょうね。労働市場に出回る人材が減ると、労働者が必要な会社は賃金を上げることで自社で働いてもらおうとします。そういった動きが人材不足から賃金を上げる流れにつながるわけです。

翻って日本ですが、物価は上がっているものの賃金は他の国と比べると上がっていません。これでは国家間での人の行き来が回復しても、理性的な外国人労働者は日本を選ばなくなるでしょう。

物価高は国民生活に直結しているため、今回の参院選では各党政策のメイントピックとなりそうです。こういった世界の潮流も頭の片隅に置いて各党の主張を見てみるのもよいのではないでしょうか。

#日経COMEMO #NIKKEI

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?