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厚生年金の保険料上限見直しに思う

会社員や公務員が入る厚生年金の保険料上限を2025年の年金制度改革で引き上げる案が政府内にある。実施された場合、年収798万円以上の225万人は負担が増える。年金財政の健全化につなげる目的だが、当事者や事業主には反発が出ている。

上記記事より抜粋

上記記事によると、政府は2025年の年金制度改革において、厚生年金の保険料上限を引き上げる案を検討しています。これが実施されれば、年収798万円以上の会社員や公務員は保険料の負担が増加することになります。

個人的には、厚生年金の保険料上限が月額65万円であること自体、これまで知らなかったので驚きました。

年金制度には所得再分配機能があり、高所得者に対して負担を増やすことには基本的に反対しません。特に、厚生年金は給与から天引きされるため、高収入の会社員の負担を増やすのは効率的であると考えます。会社員としては強制的に徴収されていることに多少の抵抗感はありますが、現在のインフレ状況により給与も上昇しているため、保険料上限の見直しは仕方ないとも思います。

上記記事には、多く負担すれば受け取る年金も増加すると書かれていますが、所得再分配の観点から考えると、公的年金は所得が多いほど割に合わない仕組みになっているはずです。(高所得者が割を食わないのであれば、再分配が出来ているとは言えないと思うので)この点については、多く稼げる人々が制度から逃げ出さないような制度設計が必要だと考えます。

以上の点から、今回の改革案には一定の理解を示しつつも、制度全体のバランスを保つための慎重な対応が求められると感じています。

#日経COMEMO #NIKKEI


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