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臨時教員の待遇に思う

学級担任などを任されながらも「非正規」で働く臨時教員が全国で増えている。正規教員の穴を埋めるための不安定な雇用で、ある教員の手取り収入は月19万円。業務内容は正規教員と大きく変わらず、授業の準備やテスト採点などの合間を縫って教員採用試験の勉強に励む日々だ。臨時教員は全国に約4.4万人。関係者からは待遇改善を求める声が上がる。

上記記事より抜粋

なんか煽る感じのタイトルなのですが、内容は非常勤講師は負担が重い上に低賃金という問題提議の記事でした。上記にもありますが、業務内容が正規教員と変わらないのであれば、「同一労働同一賃金」に則って待遇が改善されるべきだと思います。

何でこんなことになっているのかと言うと、

地方自治総合研究所の上林陽治研究員は「財政難の自治体が人件費を抑制する目的で臨時教員を『雇用の調整弁』にしている」と指摘する。
西日本にある県の担当者によると、少人数学級や特別支援学級の増加で足元では教員の需要が高まっている。だが少子化による学級数の変動や学校統廃合の可能性もあり、必要な教員数がはっきりしないという。

上記記事より抜粋

現在は需要が高まっているが今後はどうなるかわからないので、需要が減った時に雇止め出来る臨時教員を『雇用の調整弁』にしているということのようです。

これ、以前に一般企業でも同じような話を書いたことがあったんですが(下)、原因は正規雇用の解雇が容易ではないことにあるんじゃないかと思っています。

なので、国によるリカレント教育の充実とセットで、正規雇用の解雇を容易にすれば、『雇用の調整弁』を特定の雇用形態に押し付けなくても良くなり差別状態は改善されると思います。(同一賃金についてはすぐにでも是正すべきだとは思いますが)

ただし、そう簡単には日本の古き良き()雇用慣習は変わらないと思うので、地方公務員内で配置転換を可能にして雇用は維持しつつ、ニーズの変化に対応するってのが落し所なのでは?と思ったりします。

まぁ、あと個人的にはホントに小中学校って子供一か所に集めて教育しないと駄目なん?と言う疑問はありますけどね。ICT教育とかはそれなりに検討されていると思うのですが、学校と言う精度自体を見直そうという話はあまり見かけない気がします。

#日経COMEMO #NIKKEI


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