見出し画像

非日常で見つかる自分は、日常にはいない罠

「インドに自分探しに行きます。」とか聞いたことないだろうか?そもそも、若者が自分探しをしているのか?と言う疑問はあるが、それは置いておいてインドに自分探しに行くのは方向性が違うんじゃないだろうか。

若者が見つけたい自分と言うのは、その人の持っている価値観や、性格の特徴などを指すと考えられる。そもそも、人の持つ価値観や特徴は絶対的なものではなく、相対的なものだ、例えばサークルの仲間といるときには、冷静なツッコミをするが、地元の連れといるときには、ボケ倒すと言う人がいる。この人の価値観や、特徴は周りにいる人間との関係によって変わっている。ここまで極端ではなくても、周りの人によって自分の性格が変わっていると実感している人は多いのではないだろうか。つまり、探すべき自分は相対的なものである。

よって、非日常空間で自分を見つけても、その自分は非日常的人間関係で現れた自分であり日常生活の中で出てくることはない。しかも非日常性が高ければ高いほど日常生活との差異が広がり、いつもの自分とかけ離れたもの自分になる。

人にもよるが、インドは非日常なので自分を探すには適していない。もちろん、違う目的(見たことのないものを見るとか、新しい体験や、出会ったことのない人に出会うなど)であれば非日常経験は貴重であると言うことは付け加えておきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?