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まとめサイトの記事を検証してみる

今朝、友人からゲーム系まとめサイトの記事が送られてきた。色々調べてみると面白かったので投稿にしてみようと思う。

送られてきた記事の内容は、「コーエーテクモホールディングス」の決算説明資料の6ページ目(以下画像)には

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地域別の売上高と、地域別の売上本数が記載されているので、以下の計算式で、地域別のソフトウェア単価(ソフトウェア一本当たりの値段)がわかる

(地域別売上高) / (地域別売上本数) = 地域別のソフトウェア単価

で、記事では上記の式で計算した地域別のソフトウェア単価から

コーエーテクモは日本だけ高値でゲームを販売しているということがわかる。

結論づけている。そして、その記事には日本のソフトウェア単価が北米の7倍だと記載されている。(日本:9,042円、北米:1,202円)

いくらなんでも7倍も差はないんじゃね?」と疑問になったので、US,UKのAmazonやウォルマートのサイトを検索してみた、確かにコエテクの新作ゲーム「仁王2」は、日本より1,000円ほど安いようだけど、記事に書かれているほどの差は無いように思える。なんと言って7倍なので、Amazon co.jpで約7,000円の「仁王2」が北米では1,000円で買えることになる

記事と実際の「仁王2」の価格差がどこからきているのか気になったので、取り上げられていた「コーエーテクモホールディングス」の決算説明資料を見てみた。

1ページ前をみてみると、売上高/販売本数でソフトウェア単価が単純に出せるわけではないということがわかる。

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何故なら、地域別の売上高にはソフトウェアの売り上げだけでなく、ソシャゲや、IP、ゲーセン筐体、不動産などが含まれているからだ、ソフトウェア以外の売り上げも入ってしまっている以上、 地域別売上本数で割ったとしても、地域別のソフトウェア単価はわからない。

ただ、元記事のフォローをしておくと、ソフトウェア以外の売上が全て日本で上がっているとしても、日本のソフトウェア単価が他の地域と比べて高いのは間違い無い。
ソフトウェア売上以外も含まれた地域別の売上を本数で割るという荒っぽいやり方をしなくても、ソフトウェア単価の高さを根拠付けることは出来たのでは無いだろうか。

また、地域別のパッケージとダウンロード販売の比率が出ていないので想像でしか無いが、パッケージ版とダウンロード版の価格の差が、日本(パッケージ版がメイン)と海外(おそらくダウンロード版がメイン)の、売上高/本数の差に寄与しているのでは無いだろうか。

ダウンロード販売って結構投げ売りしてますからね。


ちなみに日本のPlaystation storeでは「仁王2」はパッケージよりも1000円ほど高い。ダウンロード派の私からすると中古で売ることもできないし、物流やら販売店の人件費やらかかってないダウンロード版の方が高い理由がよくわからん。

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