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教職 魅力向上へ「2本柱」に思ったこと

教職を希望する人が減っているというのは、よく言われています。そこで、教職の魅力を向上するために2つの観点から改善していこうという動きが起こっているようです。一つはアナログな事務作業に多く時間を取られているため、DX化によって事務作業を減らそうという観点、もう一つは労働に見合っていない給与制度の見直しです。

個人的に驚いたのは、2016年の実態調査では中学校行員の時間外勤務は月81時間にも及んだということと、公立教員の給与は教職員給与特別措置法が規定していて残業代が出ず、代わりに月給4%相当の「教職調整額」が支給されているだけとの内容でした。

E-GOV - 法令検索より

残業時間は基本給の1.25倍で計算されるはずなので、例えば月給32万円の人(月に160時間働くとすれば時給2,000円)が80時間残業したとしたら、20万円(2,500円*80時間)の残業代が付くはずです。それが「教職調整額」では12,800円(1/15程度)にしかならないので、他の手当や安定性、福利厚生などもあるので、民間と単純に比較はできないものの「定額働かせホーダイ」と揶揄されるのもわからなくはないですね。80時間の時間外労働は過労死認定されるラインなので金額だけの問題ではなく改善する必要がありそうです。

私としては、DXに取り組むのもいいですがアナログ脱却には時間がか狩ると思われるので、とりあえず事務処理や、部活動の顧問を肩代わりする人手を増やすのがいいんじゃないかと思ったりしますね。事務処理やってもらうのに教員免許は要らないでしょうし。

#日経COMEMO #NIKKEI


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