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資産形成の定石と、うまくいっている人ほど気を付けたい点
今日の日経新聞によると、インターネット証券大手5社で月当たりに購入された投資信託の積立額がここ1年半で2倍に増えているそうです。購入されている銘柄は1位と3位がS&P500、2位が世界株に連動するインデックスファンドとのことでした。色々と思うところがあったので、投資歴15年の私が思うことを書いてみました。
資産形成の定石
ネット証券で、S&P500か世界株のインデックスファンドを購入するというのは、最近では至る所で言われている資産形成の定石なので頷ける話です。
株の世界にはホームバイアスというものがあって、これは外国の株よりも自国を好んでしまう傾向を表す言葉なのですが、上記の結果からはそういったバイアスはかかっていない様に見えます。まぁ、私自身も日本株がいくら年金やら日銀に買い支えられていると言われても日経平均に連動したインデックスファンドは購入していないのでわからなくはないです。世界株には除くと明示されていない場合は日本株も組み込まれてますしね。
資産形成のステップ
貯蓄から投資の流れについては、資本主義でやらせてもらっている以上反対しないのですが、生活防衛資金が溜まっていないのに積み立て投資を設定してしまうのは如何なものか?と考えています。
生活防衛資金というのは例えば急に働けなくなった場合に、ある程度生活を続けていけるだけの蓄えで私の場合はビビりなので1年分確保しています。これを確保せずに流動性の高い資産ばかりを持ってしまうと何かあった際に困るのではないかと思っています。
なので、個人的には以下のようなステップで投資していくのがいいのではないか?と考えています。
生活の無駄を見直す
生活防衛資金を貯める
iDecoでインデックスファンドを積み立て購入
積み立てNISAでインデックスファンドを積み立て購入する
アクティブファンドや、個別銘柄に手を出してみる
3、4の順番は入れ替えてもいいと思いますが、2がしっかり貯まっているのであれば、NISAよりも税制面でより有利なiDecoを優先した方がいい気がしています。ただし、iDecoは急にお金が必要になっても現金化が出来ない点に注意が必要です。思いもしないライフイベントってのは起こるものですからね。
また、5が4の額をおおきく超えるという人は5の金額の中でインデックスファンドを購入して資産が個別の銘柄や、個別のファンドの成績に大きく左右される状態を防ぐ必要があると思います。
残念ながら私は5が4を上回るほどの可処分所得はないので詳しく考えてはいないのですが。
資産形成も大事だけど
将来不安なので資産形成をしようというのは納得ですし、私自身もやっていることではあります。ただ資産形成がある程度うまくいっている人ほど、投資・消費・浪費のバランスをちゃんと考えるべきだと考えています。将来の自分のために今楽しめることを犠牲にし過ぎていないか?この観点を持っておかないと、将来それはそれで後悔するのではないかと思ってます。
この辺りは「米国の富裕層向け」に書かれた本だなぁとは思いつつも『Die With Zero』なんかを読んでバランス感覚を取り戻しておきたいところです。
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