リスキリングについて思う
2024年度予算に、人への投資等に使う「重要政策推進枠」を設ける案を財務省が示したようです。個人的には「リスキリングにどんな内容が含まれているのか」が気になったりします。
リスキリングは「より生産性の高い仕事への労働移動を促すための学び直し」と言う意味なんだと理解しています。リスキリングに予算をかければ多くの人がより生産性の高い職に就くことができ、賃金も上がるということに大きな反対はないです。
ただ、現代では生産性の高い仕事になればなるほど知的労働が求められます。政府の指すリスキリングの中身が一般的に生産性の高い仕事(知的労働)に就くための物だけを指すのであれば、そのリスキリングにはついていけない人が相当数いるよと言うのは認識しておいてもらいたいところです。
以前見かけたNHKのニュースでは「境界知能」と呼ばれる障害と認められないが社会でうまく立ち振る舞うことが難しい方が日本国内に約1,700万人(7人に1人)いると紹介されていました。
すべての方がそうだとは言わないですが、「境界知能」の方は義務教育で挫折している方も多く、そういった方はリスキリングを受けたとしても、一般的に言われる生産性の高い仕事に就くというのは難しいのではないでしょうか。なので、リスキリングの中身にはそういった方が、現在よりも生産性の高い仕事に就くためのトレーニングも含まれている必要があると考えています。
個人的には年々仕事に求められる頭の良さは上がってきているように感じています。私自身もいずれそのラインから外れる可能性を感じているため、センシティブな内容だなぁ思いつつも書いてみた次第です。
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