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2022年3月に読んだ本まとめ

特に狙ったわけではないのですが、今月読んだ文芸書は『本心』、『舞台』、『熱帯』とすべてタイトルが2文字でした。最近読んだ『熱帯』が一番印象に残りました。あまり読まないのですが、冒険小説っていいですね。

実用書は今月もKindle Unlimitedで色々と読みましたが、『「読む」って、どんなこと?』は、文章の楽しみ方が解説されていて文芸書好きな人にお薦めです。

文芸書

平野啓一郎著『本心』

社会が残酷だからこそ、個人の正義や、愛情がより素晴らしく見える作品。
決して理解することが出来ないと分かりながらも、その人の本心を推し量り続けることが、愛情なのかもしれん。

この小説の舞台となっている近未来は、現代よりも格差が酷く、取り残された人たちはバーチャルな世界に救いを求めている、そうした世界はきっと到来するので、その心づもりにも良いのではないでしょうか。

私のブクログより

あんまり愛情について考えるのとかは好きでないんですが、そんな私が上記のような感想を書かざるを得ないような本でした。ストーリーが有るものなのであんまり色々書けないのが歯がゆいですが良かったです。

西 加奈子著『舞台』

持っている人も苦しいという話。ちょっと年取り過ぎて色々と擦り切れてしまった私にとってはナイーブ過ぎるなぁと思った。

20歳の頃働いていた職場で挫けそうになった時に、今の私ぐらいの年齢の所長に、「悩めるのは若者の特権で、私ぐらいになると悩むことも出来なくなるよ」と言われて、ADOバリに「うっせぇわ」と思ったものです。

しかし、実際に年を取るとなるほど確かに、細かいこと気にする気力がなくなるし、気にしなくても問題にならなかった経験が蓄積されるから悩むこと減るわな。と思えるようになってしまいました。

そうつまりは、10代とか20歳の頃にこの本読んだら多分泣いてた。

森見 登美彦著『熱帯』

スティーブンソンの『宝島』や、『ロビンソン・クルーソー』のような冒険小説と、話しがマトリョーシカのように何重にも入れ子構造になっている『千夜一夜物語』の奇怪さを同時に楽しめる小説。

実用書

岡田斗司夫著
『ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く』

面白かったのでnoteでまとめてみました。

白辺 陽著『Web3 完全初心者への徹底解説』

IT関連を生業にしている割には、こういった業界のトレンドに詳しくないので今週はこういった本を何冊か読んでみました。んで、読んで単語を頭に入れると結構Web3やGameFi、Defi、DAOなんかはよく目に入ってくるようになったので世間的には結構良く使われいてる単語なのかもしれないですね。

ネットで検索して色々と調べるよりも、本で読んでしまった方が広告とかが表示されない分内容を理解しやすいような気がします。そういった観点からトレンドを追っかけるのには「Kindle Unlimited」は非常に良いなぁとか思うわけです。

戸田山 和久著『思考の教室』

「人間は元来じょうずに考えられない」を出発点に、そんな我々がどうすればじょうずに考えられるようになるのか、その手法がギッシリ詰まっている。対象は学生なので分かりやすいにもかかわらず、大人が読んでもいかに自分が上手く考えられていなかったのかに気付かされる内容なのではないでしょうか?

学生時代にこの本に出会ってたら確実に人生変わったんじゃないかと思う。

高橋 源一郎著『「読む」って、どんなこと?』

読書術の本って「本から効率よく情報を取得する」方法を書いたものが多くて、個人的にはなんかもやもやしてたんですが、この本はそれとは違い私が思っている「読書」の方法論が書かれた本で非常に興味深かったです。

山崎 元著
『難しいことはわかりませんが、マンガと図解でお金の増やし方を教えてください!』

山崎 元著『図解 山崎元の お金に強くなる!』

同じ作者によるお金に強くなる本、2冊まとめて読むことでより分かりやすかったです。

先月分


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