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2022年11月に読んだ本まとめ

先月後半から、時間を確保するためにSNSやYoutubeを断っているのですが、イマイチ効果がある気がしていませんでした。ただ、こうやって読んだ本を並べてみると、以前よりも読んだ本の数が増えているので、効果をジワリと実感しています。

小説は先月読んだ、『六人の嘘つきな大学生』が良かったので読んでみた『教室が、ひとりになるまで』が思うところが多かったです。学生の頃は苦役が待っているとばかりに社会人になることを忌避していましたが、離れてみると学生はそれなりの苦労があるものだとわかるわけです。
塞王の楯』も非常に良かったです、さすが直木賞取るだけはある。

実用書は貧困関係のルポなんかを4冊ほど読んでいます。下にも書きましたが、心構えという意味でも読んでいる気がします。

小説

今村 翔吾著『塞王の楯』

兎に角、ストーリーのパワーがすごい。
他のストーリーだったら、ちょっとベタやなぁとひいてしまう展開も感涙に咽ばせることが出来るぐらいはパワーがある。実際2回は泣いちゃいましたね。

しかもめっちゃ爽快。自分が好きに想像できる小説だからこそなのかもしれないけど、相当ド派手なシーンが満載でした。

浅倉 秋成著『教室が、ひとりになるまで』

浅倉 秋成著『フラッガーの方程式』

ご都合主義であろうが何だろうが、読後感が良ければそれはそれで一つの正解なんだと思います。

野島 一人著『デス・ストランディング―上巻―』

PS4とPCでプレイしたので懐かしい世界に浸りつつ読んでいますが、この小説だけでも楽しめるものなのか?はちょっとわからないです。ゲームをプレイした方はムービーでは読み取りきれなかったサムの感情が直接的に表現されているので楽しめると思います。

私はちょっと世間とずれたところがあるので、絆と聞くと何となくネガティブな印象を受けるのですがその理由は、どこまで行っても人は理解しあうことが出来ず、絆は一方通行に結ぶことが出来ないからなのではないかと思ったりしました。

その他

橘 玲著
『バカと無知―人間、この不都合な生きもの』

人類という種はそのほとんどの時間を、森やら草原で小さい集団で過ごすことに使ってきたわけで、食料が大量にあり、身の安全がある程度保証されており、多くの人とかかわりあって生きる現代社会には最適化されていないです。言い換えると、我々は古代に適用したまま、近代を生きているわけです。それゆえ、現代社会が抱える問題の多くは上記の社会特性に、我々人間がまだ適用できていないから起こっていると考えられます。

本書ではそういった現代社会が抱える問題と、人間の特性を紹介することによって、読者が生き易くなる方法が書かれているように思いました。

ただし、著者の最近の作品と内容がかなり重複しているので、この本を読んだのであれば、ちょっと前の数作品は読む必要ないんじゃないかと思ったりします。

小林 未希著
『ルポ 中年フリーター 「働けない働き盛り」の貧困』

今月はこの他にも貧困を取り扱ったルポを何作か読んでみました。現在は幸運なことに、どうにかご飯が食べられて好きなゲームを遊べる程度の収入を得ることが出来ていますが、あくまで幸運で得た現状なので、ちょっとした不運で若かりし頃のように年収が100万円台になってもおかしくないのではないか?と私はいつも考えています。なので、こういった本を読むことでその来るかもしれない未来に対して耐性をつけようとしているんじゃないかと自己分析してみました。

小島 秀夫著『創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち』

小島監督が愛した小説や映画を紹介したエッセイ。
海外の文芸作品はからっきしなので、紹介されていたものを読んでみようと思います。多分『悪童日記』ぐらいしかよんだことなかったような?

また、巻末に星野源さんとの対談が収録されています。デスストのあの老人には驚きますよね。

先月分

昨年分


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