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生成AIが「底上げ」する生産性について考えてみた

本日の日経新聞に生成AIが底上げする生産性について分析した論文の紹介記事が載っていました。内容はざっくり言ってしまうと以下の2文に要約できます。

低スキルの人ほど生成AIで生産性が大きく上昇する。
生成AIはスキルそのものの価値を低下させる可能性がある。

今働いている会社は生成AIを業務利用してもOKなので、私は業務でも生成AIを結構利用しています。そこで感じるのも上記の要約と大きくはズレていない印象です。

例えばちょっとした関数を使ったスプシの式を生成してもらうのであれば、生成AIはかなり有用です。生成AIを使えばExcelやスプレッドシートの関数について詳細はよくわからん人でも、自然言語から正しい式が導き出せるようになるでしょう。

MSにしろGoogleにしろ生成AIをオフィスツールに組み込むことは発表しているかつ、生成AIに対する音声での指示も今後は可能になっていくことが見込まれるので、今後スプシで関数が使える、簡単なGAS・VBAが書ける程度のOAスキルは無価値化していくだろうなぁというのが現場の感覚としてあるわけです。

これまではちょっとしたOAスキルがあれば職にあぶれることはなかったわけですが、ここからはちょっとしたOAスキルでは職にあぶれる時代がやってくるのかもしれないですね。(怖い)

じゃあ、職にあぶれないためには何をやればいいんだ!?となると、現状の生成AIにもまだまだなところは有って、考えをまとめる、ある内容について論じるとなると、生成AIは「ノリと勢い」で生成されたイマイチな文章を返してくることが多いように思います。一見それっぽいことが書かれているのですが、読み込んでみると内容がなかったり、論旨がズレていたり、粒度がそろってなかったり、論理が破綻していたり飛躍していたりするような文章を指しています。

なのでそこが改善されるまでは、ロジックの破綻していない読み易い文章が書けるというスキルは人間の独壇場になりそうだと思ったりしています。(私が出来るとは言っていないですよ)

ただ、実際社会で働いていると、それっぽい文章を書くこともスプシで関数が使えるのと同程度のレアリティのスキルだ、と感じる程度には人間の文章生成スキルは低いですし、しかもその「ノリと勢い」で書かれた文章で上手く回っていることが多いので、ロジックの破綻していない読みやすい文章が求められる場面って実生活ではそんなに無いのでは?と独壇場の存在意義を疑って本文は締めたいと思います。

#日経COMEMO #NIKKEI

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