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数字で誤魔化されないために知っておくといいことの一つ

保険のエリアマネージャーのあなたは、売り上げの高い支店Aと低い支店Bのどちらも売り上げ平均をさらにあげることを求められています。私がこれから説明する「契約トレトレメソッド(KTTM)」を使えば簡単に二つの支店の売り上げ平均をあげることができます。

状況を簡略化するためにA支店には3名の外交員が、B支店には2名の外交員がいるとします。また、()内はその人が1週間に取ってくる契約数とします。

A:田中(5), 鈴木(4), 佐藤(3)
B:山田(2), 川田(1)

となると平均はそれぞれ、4と1.5です。

ここで、KTTMを使い佐藤さんを支店Bに異動させます。

A:田中(5), 鈴木(4)
B:佐藤(3), 山田(2), 川田(1)

すると平均はそれぞれ、4.5と2となり、0.5ずつ上昇したことになります。

ズゴイぜ契約トレトレメソッド!!!

とまぁ、冗談はさておき、

これはウィル・ロジャース現象と呼ばれていて、ある集合の中の1つの数を別の集合に移した結果、両方の平均が高くなる現象のことを指します。

この様に実際には何も改善していないにも関わらず、切り口を変えることで数字の上では改善したように見える場合があります。理由がはっきりしないにも関わらず改善が見られた場合などは、ウィル・ロジャース現象を疑って見るのも良いでしょう。

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