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米軍施設が身近にあるということ

以前、埼玉の米軍施設について記事を書きました。

所沢通信施設も大和田通信所も比較的我が家から近い場所にあります。

埼玉県所沢市にある所沢通信施設が送信基地で、埼玉県新座市と東京都清瀬市またがる大和田通信所が受信基地となっています。

どちらの施設についても、防衛省の「在日米軍の対象防衛関係施設の一覧」にその所在地や地図が掲載されています。

https://www.mod.go.jp/j/presiding/law/drone/list_zaibeigun.html

日本共産党新座市議団の発行する「にいざ民報」に、大和田通信所をめぐる動向や通信所の役割などについてやや詳しい説明があります。

[にいざ民報 2019-08-11、米軍大和田通信基地 東京ドーム17個分「金網のない基地」]

[にいざ民報 2019-08-25、 米大統領の「核戦争の指令」を伝達 米軍大和田通信基地(その2)]

日本は現在ほぼ完全にアメリカとの同盟関係、米軍と自衛隊の一体化を推し進めながら、それが日本にとっても世界の平和にとっても有効な手段であると説明しています。

しかし、私たち日本国民が直接コントロールすることのできないアメリカ政府の政策が、日本にとって、あるいは世界の平和にとって、常に信頼に足るものであること、私たちの意図と一致していることを一体だれが保証できるのでしょう?

防衛省は防衛白書のコラム、「<解説>戦争に巻き込まれるリスクについて」の中で、以下のように述べていますが、ベトナムやイラクに対する攻撃や、現在のイスラエルに対する態度などを見ると、どうしてそこまで言い切れるのか、むしろ違和感すらおぼえてしまいます。

平和安全法制により、日米同盟はわが国の平和と安全のために一層機能するようになります。そして、それを世界に発信することによって、紛争を未然に防止する力、すなわち抑止力は更に高まり、わが国が攻撃を受けるリスクは一層下がっていきます。また、わが国が更に国際社会と連携して地域や世界の平和維持、発展のために協力していくことが可能となり、それにより世界は平和になっていくと考えます。

日本が敵基地攻撃の正当性を主張して他国の基地を攻撃したり攻撃しようとしたりすれば、相手国も必ず同じように敵基地攻撃の正当性を主張することでしょう。それは現在世界で進行中の紛争当事者の主張を見れば明らかです。

その時、この身近にある米軍施設が攻撃対象になるのではないかと思う私の不安は、ほかにも米軍施設を身近に抱える日本国内の住民誰もが感じる不安ではないでしょうか?

とくに米軍施設の集中する沖縄の人たちにとっては、基地自体を抱える負担と攻撃対象となり得る施設を数多く抱える不安を強いる状況となっています。

抑止力強化一辺倒の政策からの脱却を目指していってほしいと切に願います。

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