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四国へのドライブ。

社会人になって初めて車を買ったとき、すぐに三鷹の単身寮から、奥多摩にドライブに行きました。聞くと寮の住人の多くが初めて車を買うと、奥多摩に慣らし運転に行っていたようです。

そして車を購入してからひと月ほどして、夏休みをとりました。特に予定も無く寮でゆっくり起き出した私は、突然、「そうだ、四国へ行こう!」と思い立ち、慣らし運転が終わったばかりのホンダ コンチェルトを駆ってお昼前に三鷹を出発しました。

当時、まだ開通してからそれほど経っていない瀬戸大橋を渡ってみたい。まだ足を踏み入れたことのない四国に行ってみたい。坊ちゃんが赴任した松山に行ってみたい。雄大に流れる四万十川を見てみたい。突然そんなことを思いつき、すぐに出発したのです。

計画性の無さが仇となり、高速の渋滞などにはまりながら夜になっても滋賀県付近を走っていました。疲れ果てた私は、彦根で一度高速を降りて宿をとりました。「翔んで埼玉」ではないですが、滋賀でお世話になりました。

翌日早朝、彦根を出発し、名神、中国自動車道などを経由して岡山県倉敷から瀬戸大橋に入り、香川県坂出市に入りました。

一人でドライブしているとどんどん先に行きたくなるようで、そのままほとんど休まず西に向かい、愛媛県の松山に入りました。松山で道後温泉の雰囲気を味わいつつ安ホテルに泊まり、翌日は佐多岬灯台、そして西海岸を南下して足摺岬、そして四万十川を眺めながら高知へ向かいました。

高知市内はお祭りか花火大火で交通規制があり、結局郊外のパーキングで車中泊。

翌日は室戸岬を回って南海岸から東海岸を北上して徳島へ。吉野川にそって内陸に入り、途中から坂出に向かって北上し、瀬戸大橋を渡って四国を後にしたのでした。

四国の景色はドライブで堪能しましたが、とにかく想像以上に四国は大きくて、4県を2泊で巡るのはなかなか大変でした。

その後はどうしたかというと、岡山からお金の節約のため下道で大阪方面に向かうも、大阪までが恐ろしく長く感じられ、途中断念して高速に乗り、なんだか順調に岐阜近くまで来てしまいました。

そこで何を思ったか、このまま帰るのはもったいないと考え、高速を降りて、お酒でなじみのあった飛騨高山に向かうことにして、高山、そして山を越えて長野県に入り松本を経由して、中央高速で東京に戻ったのでした。

本当に私は当時、中部、近畿、中国、四国の距離感がつかめていなくて、おかげで新車の運転を満喫することになりました。

若くなければできない、今考えてもなかなか無謀なドライブでした。

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