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一つずつ高みへ

あまりコンピュータゲームをやる方ではありませんが、むかしすこしRPGをやったことがあります。

はじめは本当に敵が出てくるとすぐやられてしまって、なるべく敵に出合わないようにしながら、こそこと森とか荒野とかを探検して、それでも少しずつ経験を積んで、装備をそろえて、レベルアップすると、いつのまにか、「なんであんなところを恐れていたんだろう?」と不思議に思う自分がいたりします。

そして新たに出てくる強敵に立ち向かい、また技術と経験値を蓄え、高みを目指していくのです。

仕事とゲームと一緒にしてはいけませんが、いろいろやられながら、経験値を積んで、プロフェッショナルとしての高みを目指していくという点では似たようなところもあるのかなと思います。

たとえば、私など、初めて海外赴任するときには、英語でどうやってコミュニケーションをとろうかとか、そういうというところからどきどきソワソワでした。しかし、いつの間にか自分の課題は、そんなところではなくて、技術的にどう問題を解決していくかとか、どうチームのリーダーシップをとっていくかとか、どうマネージメントを説得していくかとか、どう会社の経営方針と整合させていくかとか、だんだん大きな課題にも普通に取り組めるようになっていきました。

驕ってはいけませんが、過去の自分を振り返ると、失敗や苦労など様々な経験が自分を成長させてきたのだということを、多くの人が実感する時があるのではないでしょうか?

技術士補や技術士も、チャレンジする前や勉強中は乗り越えるのが大変な山だと感じていました。しかし、乗り越えてしまえば、それは仕事や人生の中では、数ある通過点や起伏の一つだったなと感じます。エンジニアのたどる高まりはまだまだ先に続いていたのだなと、今となると実感します。

いま、技術士を目指している皆さんも、しっかりとエンジニアとしての高みを目指していけば、技術士はひとつの通過点だったのだなと思える時が来ると思います。それぐらいいずれは成長していくのだと思います。だから、今はもうひと踏ん張り、技術士を乗り越えるために頑張ってください。応援しています。

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