健康診断
業務形態(駐在、出張)にかかわらず、従業員を6ヶ月以上海外に派遣しようとするときは、事業主はその従業員に対して健康診断を受けさせる必要があります (労働安全衛生規則45条2)。
帯同する家族については、事業主が健康診断を実施する義務はないようですが、私の派遣元の会社では帯同配偶者についても健康診断を受けさせ帯同の可否を判断していました。
海外駐在中の社員には、労働安全衛生法で規定される定期健康診断を実施する必要はないようですが、私の派遣元会社では1年に一度休暇帰国した際に帯同配偶者を含め、健康診断 (人間ドック) を会社負担で受けさせていただいていました。
独立行政法人 労働者健康安全機構 東京産業保健総合支援センターのホームページ 「海外勤務者の健康管理」によると、海外滞在中は特有の健康問題があるため、国内で生活している時に比べて健康上の訴えが多くなるということです。同ホームページでは安全配慮義務という観点から、少なくとも年に1回は定期健康診断と同等の検査を受けさせるべきと指摘しています。
また、海外滞在中に発生する健康問題の多くは滞在先の環境の変化に起因するものだと指摘していて、「自然環境の変化」「衛生環境の変化」「ライフスタイルの変化」「医療環境の変化」の4つのカテゴリーに分類されるとしています。
特に「ライフスタイルの変化」、なかでも生活環境や職場環境の変化によるメンタルヘルスの障害は私の周りでも比較的多く見受けられたように感じます。
私は20年近く断続的に同じ南国に赴任してきたので、生活環境という点では南国にすっかり慣れてしまいましたが、職場のストレスという点では、いろいろな種類のストレスをいろいろな形で受けていたと感じます。ストレス耐性はひとによって違うので、海外赴任中、健康状態を定期的にチェックすることはとても大切だと思います。
私は毎年だいたい同じ時期に人間ドックを受けてきたおかげで、体の経年変化が見えてきたり、ボロが見つかったりすることもありました。
過去には血圧の問題や、心電図の異常、腹部エコーの異常、血便など、時々なにかしら指摘を受けては再検査や精密検査を受けてきました。ただ幸い再検査の結果はどれも深刻な病気ではないとの判定でした。
そんな中、胃のバリウム検査だけは今まで何も指摘を受けたことがありませんでした。むしろ「教科書に載せたいくらいきれい」とまで言われたこともあったのですが。。。
今回帰任にあたり、帰任後健診というものをうけたところ、ついに胃のバリウム検査で異常を指摘されてしまいました。はじめて胃の内視鏡検査を受けることになりました。近いうちに検査を受けてきます。
ちなみに事業主は従業員を6か月以上海外に派遣し、その従業員が帰国した際には労働安全衛生法に規定された健康診断を受けさせる必要があります (労働安全衛生規則45条2)。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?