宇宙塵
今日、日本はこどもの日ですね。青空の下、こいのぼりは元気に泳いだでしょうか?
こどもの日にちなんで子供の頃の思い出を一つ。
子供のころ愛読していた誠文堂新光社の「子供の科学」や学研の「〇年の科学」などという科学・学習雑誌。そのどちらかだったか、両方だったか、「宇宙塵・流星塵」の記事がありました。
まず「うちゅうじん」という響きのインパクト。そして本当に宇宙から降り注ぐ塵を私たちでも採取できる可能性があるということに大変わくわくしたものです。
採取方法はいたって簡単で、だいたい下記の日本博物館協会の「流星塵の採取方法」にあるとおり、グリセリンを塗ったスライドガラスを外に放置するだけです。
初めて宇宙塵の話を聞いたのは、まだ兄の買った雑誌を横から眺めるだけの頃でした。兄から「小さな宇宙塵を採集して顕微鏡で観察してみよう」と誘われて、顕微鏡下のガラスの上でうごめく小さな「宇宙人」を想像してしまい、その顕微鏡サイズという大きさにも、簡単に「うちゅうじん」を捕まえられることにもびっくりしてしまいました。
後で「宇宙のちり」と聞いてホッとしたようながっかりしたような気もしますが、それでも宇宙から飛来する物質を採集できるかもしれないというのは興奮することでした。
雑誌には簡単に採取できるようなことが書いてあって何度かトライしたのですが、それらしいものはなかなか見つからず、私の宇宙塵採取キャンペーンはほんの数日で終了してしまいました。
あらためて宇宙塵や流星塵についてネットで検索してみると、高校生などの学生から研究者まで熱心に地道に研究に取り組んでいることがわかります。
本当に宇宙空間から来た物質かどうか判別するためさまざまな分析を試みたり、南極の氷床や深海の堆積物などから採集を行い、地球に飛来する宇宙塵の量などを見積もったり、太陽系や惑星の起源についての情報を得ようと努力している様子がわかります。
夢を地道に追い続け宇宙の謎を解明していこうという努力、すばらしいなと思います。
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