6月の散歩

2年前、実は私は一度短期間日本に帰任しています。

研修以外で2度目の本格的南国赴任として2011年の東日本大震災の直後からコロナの真っただ中だった2020年末まで南国に滞在しました。

赴任期間が7年を超えたあたりから、赴任期間が長すぎるとして本社人事から日本に帰任させるようにとプレッシャーがあったと南国事務所の方から聞いていました。なので9年を超えての赴任は長い方だったのかもしれません。

ところが、日本に戻って5か月ほどたったころ、南国の別プロジェクトのためにもう一度南国に赴任して欲しいとの話がありました。5月中旬のことでした。

南国プロジェクトの現状を知っているだけに、再赴任を打診された瞬間、自分にはこの話は断れないなと覚悟を決めました。家族に話すと呆れられると同時にすぐに家族も覚悟を決めてくれたようです。妻がまた南国赴任を受け入れて南国に一緒に来てくれたことが本当にうれしかったです。

私も定年まであとすこし。赴任までのひととき、日本のこの街を散歩しながら赴任とその後のことをいろいろ考えていました。それがちょうどこの季節です。

だから南国から帰任して、同じこの季節にこの街を散歩していると、あのころの覚悟や再赴任に対しての様々な思いを思い出します。

今回は短い赴任期間でしたが、無事赴任を終えられて本当に良かったと思います。

一人での散歩。私にとってほんとうにじっくり物を考えるのに良い時間です。雨の合間をぬっての6月の散歩。マスクを外して草木の香りや土の香りを楽しんでいます。

ところで赴任前の散歩で良く聞いていた曲2曲。心に響いています。

[Che'Nelle さん、Song For You]

[Uru さん、振り子]