また新たな元旦を迎えられたこと
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
ここ3回ほど続けて南国で元旦を迎えているのですが、録画ではありますが、3回続けて日本の民放が中継している富士山上空からの初日の出の映像を見ています。
いつもと変わらない太陽のはずなのに、日の出は毎朝繰りひろげられているはずなのに、なぜか毎回、初日の出の神々しさになんだかうるっとしてしまいます。
特にこの3年、新型コロナや、ウクライナ問題など、明日の私たちはどうなるのだろうという不安もありました。だから、無事新しい年を迎えられたことにほっとしているのかもしれません。
昨年末には私の知り合いから、ご本人に癌が見つかり昨年手術を受けられたという話を聞きました。手術は上手くいき、現在経過観察中だそうです。ご本人は明るく話されていましたが、進行性の癌ですぐに手術が必要と医者から聞いたときには大変動揺されたそうで、「次の正月を迎えられるのだろうか」とすぐに頭をよぎったそうです。
そんな話をうかがっていたので、今年の初日の出の中継をみながら、その人の言葉を思い出してしまい、なんとも言えず祈りたいような気持になりました。
昨年12月28日放送の「徹子の部屋」に出演されたタモリさんが「来年は新しい戦前になる」と発言されたというニュースを見ました。私もどんな文脈でタモリさんが話されたのか番組を見てみました。
CM明けに黒柳さんが「まあ、来年はどんな年になりますかね?」とタモリさんに尋ねると、「だれも予測できないですよね、これはねぇ。でもなんていうかなぁ」と少し考えながら言葉を探すように「新しい戦前になるんじゃないですかねぇ」と最後はちょっと苦笑されるように話されていました。黒柳さんは「新しい戦前。。」と言葉をかみしめるようにくりかえされただけで、番組内ではそれ以上この発言についてのやり取りはありませんでした。
タモリさんの真意、それを聞いた黒柳さんの感想はわかりません。しかし、戦争があるから「戦前」があるわけですから、タモリさんの中では最近の世の中の動きの何かが「新しい戦争につながるもの」として強く心配されているのだろうなと想像いたしました。この言葉は私も重く受け止めました。
タモリさんと同じ理由かどうかは分かりませんが、私は中国の覇権主義的な動き、北朝鮮のミサイル発射問題、ロシアのウクライナ侵攻と原爆使用も辞さない恫喝、世界の軍事ブロック化強化、そしてそこに、まるで他になすべきことが無いかのように軍拡を推進しようとする日本政府など、そのどれもが新しい戦争へつながることへの危惧を強く持っています。
今日・明日の私たちが、いつか未来の人たちから、「戦争を止められなかった戦前の人たち」と呼ばれないように真剣に考えて行動していかなければいけないなと思います。
来年も、これからもずっと、戦争のない日本で初日の出が見られますように。
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