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本:親なき子

著者 島津あきさんが北海道の児童自立施設のレポートをまとめた2008年発行の本には、愛を受けたくても受けられていない子どもたちの声と親の声が両側から調査され表されています。北海道家庭学校HP

子どもたちの本音には、真実があり、お知らせたいと思いました。

詳細は本を読んでいただきたいと思いますが、児童福祉の原点ではないかと思います。児童福祉に携わる心ある大人は謙虚にこの本から学び、一日でも早い日本の児童福祉改革に乗り出してください。もちろん、私も協力します。

ゴミ部屋の中で続く連鎖(P100)

何人もの親が、面倒だからと子どもの保育園、幼稚園、小学校、中学校に行かせていなかった。

それでも子どもにとっては、母親はその人しかいない。

・・・親が子育てできない状態にあるのが明らかなのに、診断(家庭裁判所の判断)が入らず、行政(児童相談所)の一時的な判断の連続で、子どもはどの大人への信頼をも失い、社会に押し出され、負の連鎖を繰り返す日本社会。虐待件数が右肩上がりなのはうなずける。原因は、国と行政の制度改革をしないこと。素人の私でさえ、こうした本を何冊か読んだり、当事者の話を聞けば、何が原因かわかる。旧態依然の制度の中で改革しようとしない、出来ない環境をつくってきた国の責任は重いし、子どもと未来への「怠慢」とも言えるだろう。

13歳のときに母に捨てられた(P174)
日本だけでなくどの国にも親が育てられない(育てない方が良い)子どもは存在する。
ボミーは父親からの虐待によって、怖くて反発することができない。

スイスジュネーブ州は人口44万人で、子どもの自立のための児童養護施設は「子どもの家」と呼ばれ、子ども7人に対しshクインは5人の手厚さ。職員は数年の研修を受けた人で、国が子ども一人ひとり大切にしているのかよくわかる。福祉先進国である西欧(フランス、イタリア、スエーデンなど)からきちんと学び、現場の声や提案を同じテーブルで語り合えばいいのに一度も声がかからない。大人が一枚岩になって前進させたい児童福祉だ。

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