【3年・7期生】2021年6月2日 春学期第7回ゼミ

さわやかな初夏となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。私はと言いますと、暑さと湿気と課題と課題と課題で猫の手を借りたいあまり、レンタルサイトをネトサする日々です。嘘です。第7回ゼミのnoteは7期生のA.Yが担当します。第【7】回ゼミで【7】期生なんてなんだかいいことありそうなので明日は宝くじでも買おうかな!買いません。……本題に移ります。



【活動報告】

第7回ゼミでは文献輪読の小休止としてアカデミックスキルを学びました。


南後先生作のレジュメと以下のアカデミックスキルにまつわる本を照らし合わせながら必要なスキルの再確認・新たなインプットを行いました!


「思考を鍛えるレポート・論文作成法」
「都市論を学ぶための12冊」
「現代エスノグラフィー-新しいフィールドワークの理論と実践-」
「問いのデザイン-創造的対話のファシリテーション-」

以下、レジュメに沿って内容を抜粋し紹介します!!!



0.都市論とは何か
・都市論において必ずしも「問」と「答え」が正解とは限らない
・全体的な”秩序”を見出し捉えること
・都市や社会と改めて出会いなおすことが都市論の醍醐味
・都市をオリジナルな固有性を見ると同時にグローバルな視点で見ることも重要
・様々な隣接領域に通じているのが都市論→研究によって領域を選択


1.質的調査とは何か
・質的調査…少数人数に対し繰り返しインタビューやFWをして質を求める調査
・「画一化」から零れ落ちる点を拾うことが大切…質的調査を行うことで拾える
・「感受概念」を出発点とするアプローチ方法
・主観的視点もデータの一部⇔客観的視点も持つ
・理論は再構築され続ける(循環的モデル)


2.観察、エスノグラフィー
・観察において五感を活用すること
・参与観察…フィールドへの直接の参加を含めたフィールドでの戦略
・描写的観察→焦点観察→選択的観察
・エスノグラフィー…行動様式をFWによって調査・記録する手法・記録


3.インタビューの手順
・半構造化インタビュー…回答の自由度の高いインタビュー(アクティブインタビュー等)
・ある程度調査が進んだ段階でインタビューを行う
・インタビューでしか引き出せないオリジナルな質問(徹底的な前調査)


4.問いのデザイン
・「問い」とは認識の前提を揺さぶること
・討論→【議論→対話】→雑談
・問いが解決することで問いが生まれる(循環的モデル)
・課題設定の罠に注意…”優等生的”な問い・答え、壮大すぎて迷宮入り
・時にリフレーミングを検討する


5.資料の収集方法
・「広く調べること」と「絞り込むこと」の往復運動・媒体ごとに流動的か体系的かが異なるため資料の選択において吟味する


6.書評の書き方
・三部構成or起承転結が一般的
・新たな気づきがあるか、何に自分が反応したかを示す
・書評の構成パターンは一般的論文に応用可能



【都市論ネタ】


さて、今回のnoteを書くにあたって「都市論ネタ、何にしようかな~」なんて頭の片隅に置いてある重箱の奥底で考えながら某青い鳥をスクロールしていたところ(今、それ考えてるって言わないよね、というツッコミを頂きましたけれどもね、こんなんなんぼあってもいいですからね)こんな興味深い記事を見つけました。


☆ローソン 書店併設店舗展開へ 本や雑誌9000タイトル取り扱い

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何かとゼミで登場する"コンビニ"(前回note参照)と研究テーマ案でも挙がっている"本屋"の夢のコラボに飛びつかないわけがない!!前回担当者のように「ここ最近、毎週コンビニについて考えて」いるわけではないのですが…


さて、「"コンビニ"と"本屋"の夢のコラボ」とさぞ私が初めて見たコラボかのような書き方をつい3秒前にしましたが、実は地元のローカルなコンビニで見たことがあります。(桂○枝師匠がズッコケる画像)しかし、今回大手コンビニエンスストアである「ローソン」が書店併設店舗を展開するということで一気に書店併設コンビニの影が色濃くなっていく予感がします。では、この「書店併設コンビニ」が都市にもたらすメリットとは何でしょうか。



①本との偶発的遭遇機会の増加

今回、ローソンが書店併設店舗を構えるきっかけは"新型コロナウイルスで在宅時間が増加したこと"であるとあります。つまり、遠出を控え生活に必要なものはコンビニでそろえるようになった人がターゲット層であることがうかがえます。街から足が遠のいていた人にとって自宅の延長線上ともいえるコンビニに本屋が併設されることは自宅に新たな本棚が用意されたような感覚ではないでしょうか。食料品を買うついでに書店コーナーもふらっと覗いたら今まで出会わなかった本と出会った…なんてことも今後珍しくなくなるでしょう。


②コンビニの売り上げ向上

コンビニ目当てで本屋も覗いてみる人がいれば、その逆も考えられます。本を見るために書店併設コンビニに入店し、見終わるころには小腹が空いて軽食を買ったり、この後の読書のお供にスイーツを買ったり…書店の売り上げがコンビニの売り上げにもつながるのではないでしょうか。


③新たなコミュニティの場としてのコンビニ

コンビニよりも大きくショッピングセンターよりは小さい書店併設コンビニは今までは珍しかった形の商業施設であり、地域コミュニティの場として機能することも十分考えられます。実際、近所の書店併設コンビニに平日の昼間に足を運ぶと高齢女性が馴染みの店員と話す姿が何度も見られます。


以上の点から、コンビニエンスストアの新たなスタンダード(になるかもしれない)、書店併設コンビニは都市に多かれ少なかれメリットを及ぼすのではないでしょうか。でもこのタイプのコンビニが増えたら、私のお財布はどんどん寂しくなる未来が見えている…orz



さ~て!来週のゼミでは「場所でつながる/場所とつながる:移動する時代のクリエイティブなまちづくり」を輪読します!

来週もまた見てくださいね~♪じゃんけんぽん!!ウフフ♪(背後から黒い影)


【A.Y】

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