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まいこ駅伝〜2004年箱根駅伝①〜

この記事でやりたい事

2022の駅伝まとめもろくに書かず終わりましたが、久々に筆をとってみようかなと思います。

来年の箱根駅伝は100回の記念大会となり、予選会に全国各地の大学の参加が可能となります。関東学連主催の大会であり、本来は出場できない関西ほかの大学にも門戸が開かれ、「箱根駅伝の全国化」の1歩となりうる出来事です。

そこで、

過去に関東以外の大学で箱根駅伝を走った大学や選手を取り上げてみよう!

の精神で、2004年の第80回大会で編成された

日本学連選抜

について少し書いていこうと思います。


⚠勝手な妄想が大半であり、たぶん真相はそうでもないのかもしれませんがお付き合い下さい(  ..)"

結果

(※オープン参加であり、実際の順位はつきませんが、当時は個人の区間順位は認められていました)
往路 5.40:39 7位相当
復路 5.37:11 6位相当
総合 11.17:50 6位相当


区間配置〜ドリームチーム?〜

まずはこの大会のメンバーを見ていきましょう。
1区 白濱 三徳(徳山大学3年)
2区 加藤 健一朗(拓殖大学3年)
3区 村刺 厚介(京都産業大学3年)
4区 中川 智博 (京都産業大学4年)
5区 鐘ヶ江 幸治(筑波大学4年)
6区 稲井 義幸 (立命館大学2年)
7区 辻 裕樹(京都産業大学3年)
8区 末吉 勇(岡山大学3年)
9区 秦 玲(國學院大學4年)
10区 片岡 祐介(北海道教育大学大学院2年)

関東から3人、関西から4人、中国から2人、北海道から1人、そして末吉、片岡の両選手は国公立の大学生です。

2区、5区、9区と言う固めるべき主要区間は前年好走した加藤、鐘ヶ江の両選手と3回目の箱根駅伝出走となる秦選手で固める事ができています。

そして1区は3大駅伝の残り2つ、出雲と全日本でも1区を走りそれぞれ区間1位、2位のスピードランナー、白濱選手。

3区、4区、7区は関東勢の主力と同等クラスのタイムを持ち、出場権さえあれば予選を通過しうる力を持った京都産業大学の3選手。

6区は駅伝での安定感のある稲井選手、末吉選手と片岡選手は地区では無類の強さを持ち、特に片岡選手はこの後、実業団の大塚製薬に進みマラソンなどでも長く活躍されたロードに非常に強い選手でした。


戦略と懸念材料

第1の鍵は1区の白濱選手が期待通り上位で来てくれるか、来るのであれば2区の加藤選手が粘って、3区4区の実力のある京産勢へと繋ぎ、5区の鐘ヶ江選手で1ケタ順位どころかあわよくば5位を狙う構えでした。

復路は9区、10区に信頼の置ける秦、片岡選手を配置し、6区の稲井選手が無難に滑り出す事で駅伝の流れに乗る事を狙っています。

不安材料〜距離の不安〜

出雲は最終区間以外は10km未満、全日本は大半の区間が10〜15kmと、箱根駅伝よりも短い距離で行われます。村刺選手以外の「非関東勢」にはハーフマラソンの経験はありましたが、

「箱根駅伝」と言うある種特別な条件かつ20km以上の距離を、額面通りの実力を出し切れるか

と言う不安材料がありました。
特に1区の白濱選手。抜群のスピードを持ちますが、20km以上の距離とさらに上がる周囲のレベルはどうか?もし遅れた場合の駅伝の流れが悪くなるのではないか?

この不安は予想外の形ではありましたが、的中する事となります。

1区

白濱選手が、遅れました。

5km手前で。

プレッシャーや期待感は計り知れない物でしたし、ペースは確かにやや速かったのですが、あまりにも速すぎる脱落は誤算と言えます。同時に遅れた中央学院、順天堂には後半の粘りで差をつけ、14番目の位置で走り終えました。

1.04:49 区間14位

2区

加藤選手は、確かに実力のある選手ですが、他校のエース相手にゲームチェンジャーになれるかと言われれば微妙な所です。

防戦一方の展開ではありましたが、後ろから来た中央や国士舘の強豪選手を利用しながら懸命に粘り、前後に選手が固まったある意味走りやすい位置で走り終える事ができました。

1.11:04 区間15位

3区

村刺選手もなかなかのスピードランナーで、ほぼ同時にスタートした東京農大を8km地点の藤沢では置き去りにする積極的な入りをします。

しかし、それが結果としてマイナスか、中盤で引き戻されると終盤力尽きて遅れをとる結果となってしまいました😱

1.06:51 区間16位

4区

中川選手にとって幸運だったのは、すぐ後ろでスタートした中央の池永選手、この実力者に追いつかれた事で彼のペースを利用できた事でした。

1.05:34 区間11位

不運だったのは、前方の大学が同じようなペースで走っていた事でした。

ここまでの4区間の中で見ても、区間11位と言う結果から考えても、彼が実力をほぼ出し切れたのは間違いないと言えるでしょう。ただ、状況は少しずつですが悪くなっていきます。

やはり急ごしらえの選抜チームでは厳しい物があるのか…


そう多くの人が考えていた訳なのですが…



長くなるので、続きは後日書きます!


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