真夜中 雨 海 【詩】

 ねじまがってく思考と さざなみ

 誰にも言えない炎を 雨の中に

 濡れた髪 情けない 私

 夜の中 夜の中

 眠れない 眠りたくない

 視線は水面に 波が少し煌めく

 誰にも 何にも言えない熱を

 悲しみを くるしみを

 誰に訴えるわけでもなく

 涙は 愛は 心は

 どこにも行けない

 君が私を包んで
 何処かに連れて行ってくれたらいいのに

 君が私を飲み込んで
 一つにしてくれたらいいのに

 真夜中 雨 海

 包んで けしてくれたらいいのに

 雨音に さざなみに 夜の空に

 なれたらいいのに

 真夜中 雨 海

 ひとりっきり

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