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巫女の羽衣-Perfume COSTUME MUSEUM at 兵庫県立美術館

何故、美術館なのか。
その答えを探しに行ってきた。

うちからおそらく二番目に近い美術館。そこでの開催が、初だという。
衣装なら、ファッション美術館があるのに、何故だろう。
東京でも広島でもなく神戸。
うーん、謎。。

入り口に、去年の曲Spinning Worldの衣装が。
後半のスペースに型紙の一部があるのだけど、最初に何の説明もなかったため、よく見ずに通り過ぎてしまった。。

これから行く人は、衣装をよく見てほしい。
あれはプリントではなく、縫いで作った模様だった。実際の型紙を見ると、とんでもない技術と努力の結果だということがわかる。薄いニット布でギザギザって、専門家でも断るよ。。

特に衣装に気合いが入り出したのは、おそらく2012「Spring of Life」や真鍋さんが関わり出した頃ではないかと思うのですが、その頃から衣装ではなく、芸術を着て踊る人たちに変わっていった。

それまでだと、ふだんのオフショットで「アイドル感」が出ていたり、衣装も市販のものだったりしていたのです。

近未来、というコンセプトはメジャーデビューの際、プロデューサー中田ヤスタカが提案したものをそのまま現在まで続けている。最近まで、少し納得してなかったようでしたが、今は本人たちも納得して、企画にも参加している。

個人的にはハウスミュージックが好きでそこから入っているのだけど(つまり楽曲が気に入ったのが先)当時は毎日のように、CMやMVが流れてたり、冠番組もありまして、自然に馴染んでいきました。

それが時代の流れで、ダンス人口が増えてきたり、動画を自作したり、衣装を自作する人が出てきて、そういう人たちや音楽ファンを巻き込み、気づいたら今のようなカタチに。

今はオーディエンスを巻き込んでいく時代なので、参加出来るキッカケが多い方がいい。
特に最近は、衣装を自作する方が多いので、そういう方の指標になるような形になり、装苑がピックアップし、関係者の方々が「ファッションではなく美術館」を選んだ、、ような感じ。

会場に来ていた人、かなり女子が多かった。同世代の人、学生、老若問わず。ライブと違うのは、Tシャツや衣装を着てる人が少ない。そこからも、服を美術と捉え、ファン以外の方々も多くいらしてたのでは。

一言言わせていただけるのなら、
型紙の撮影は出来なかったこと(カタログに載ってたのは一部)、写真撮影がオーディエンスの一番の楽しみなのに撮影箇所が狭すぎて、ごった返していたり、人が写り込んだらSNSに上げちゃダメ、とか、、
そこはもう少し工夫が欲しかった。

わたし引き寄せするから、最後はすごい人になってました。。

衣装作れる人、創作している人にはかなり刺激になる。
熱で200度で溶ける素材ってなんだろう?(ポリゴンウェイブの衣装)
ちょうど、爬虫類の足の素材に悩んでるのです。針金だと他の作品や触った人を傷つけることがあるので、、
スクイーズ粘土で作るって手もあるけど、耐久性が心配。

今ならトイスケルトンで縫えって話かしら。。

これ、巡回展しないのかな?
あとは、地方でやってるからか、外国人がいなかった。
三宮にはあれだけいるのだから、英語でのアナウンスもした方がいいよ。
神戸って異国情緒あるんじゃないっけ?外国人向け施設もほとんど撤退してたし、もう少し工夫の余地はありそうね。

↑電子化予定あるそうです

ps.衣装が細すぎる。あのサイズが入る彼女たちは本当に巫女かもしれない。。

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