母と私と銀河鉄道の夜
人形作家のnancyです。
ショップを開く時に、世界観を出すようにと書かれていた指南書がありました。
うーん、何にしようと思い色々書いてみました。
小さな山があって、川が流れて緑豊か、丘を降りると街があって、商店街やビルが建ち、南には港がある。おう、故郷と今住んでる所が混ざってしまった。
街の名前はまだ決まってないけれど、「伝説の風を詠む人が住んでいるらしい」と裏ストーリーを添え、「風詠みの丘」シリーズとした。現在まで3作作成。
ー私の母は岩手出身。読書好きだけど不器用で、極度の人見知り。
他の人に話しかけられないので、私が代わりに話していた程。
でも家では色々話をした。枕草子を誦んじて読める、凄い人でした。
そんな母は、よく岩手出身の石川啄木や宮沢賢治、遠野物語などの話をしてくれた。
私自身は読んでいなかったのですが、後で読む機会がありました。
私は高校時代、毎日JRで通学していました。その風景があまりにも素敵すぎて、すごく影響を受けています。
その電車は当時機関車の後ろ部分で、走っている風景は宮沢賢治の銀河鉄道の夜、そのものだった。
それが色々組み合わされ、出来た世界がnear宮沢賢治、になっているようです。
この世界に私の人形を置くと、不思議なことにミステリアスなストーリーがついた登場人物に変わった。魔法がかかったみたいで、ドキドキした。世界観が出来ていると、こんな事が出来るんだ。
このファンタジーな世界はまだ出来たばかり。小説とか書いたことはないですが、絵に物語を添えたりはしていました。でも、ここまでしっかりした物語作りははじめてです。
私の中からしか生まれない、大切な世界。母や故郷からインスピレーションを受け、見知らぬ街にたどり着いた私に、残された世界。
他の予定が入って、このシリーズは続けて発表できていませんが、まだまだ出します。
あとショップにこの世界観がきちんと出せてないな、と感じてるので、どう変えていこうか、考えているところ。
ショップでは文章とバナー絵でしか表現出来ないので、特に文章だなー。
ー去年故郷に帰りましたが、風景はほとんど変わっていなかった。参考になるように、写真をたくさん撮ってきました。
せっかく世界観を作ったのに、ドタバタで忘れそうになっていました。まだ未開の地がいっぱい。私の世界を、もっと強く出さなくちゃ。。
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