見出し画像

ゆるゆるとクメール語を2年やってみた

おはようございます。アロンスオスダイ。カンボジアに来て3年半、そしてクメール語(カンボジア語)はゆるゆると2年ほどやっています。2022年新年、この日本ではマイナーな言語に関してぼんやりと色々考えました。

プノンペンだとクメール語なし(英語のみ)で生活できる

カンボジアの首都プノンペンに3年半住んでいますが、びっくりするほど便利です。近所のイオンに何でもあるし、トゥクトゥクのドライバーからジュース売りから、簡単な英語でコミュニケーションできます。(10年前だとこうはいかなかったらしいですが)

プノンペンのアンスティテュ フランセ
ギャラリー、レストランバー併設で文化イベントが多い。
最近プノンペンで急展開しているNoir Coffee。シェムリアップ発祥?
  ណ(N)の文字をシンボルにして、クメール文字をインテリアにしていますが、ここも英語が通じます。

ホーチミンはベトナム語必須だった。ベトナム人の渦に放り込まれて必死だったあの頃

その前にホーチミンに5年ちょっと住んでいました。今でこそ高島屋、ユニクロ、無印がありメトロ建設が進むモダン都市も、当時はベトナム語ができないと何もできなかったです。そして当時持っていたのはスマホでさえなかった。Grabも無く、桁数の多いベトナムドンの数え方に戸惑い、タクシーでは相場の十倍の値段を払ったのに後から気づいて悔しくて泣いたりしていました。

「トイレはどこですか?」「Nguyễn Thị Minh Khai通りに行ってください」「右」「左」などびっしりかいた小さなメモを常に持ち歩き、お隣さんに住んでいる通りの読み方を録音してもらって同じように言えるようになるまでリピートしました。

買い物もできない、移動もできない、日本語どころか英語を話す人も周りにいない…赤ちゃんのような気持ちでスタートし、最初の半年は必死でした…その代わりに、慣れてくるにつれてカタコトのベトナム語を話す外国人家族として貴重な経験もできました。
人文大学で年齢の違う韓国人・ドイツ人生徒とガッツリ勉強したのも楽しい思い出です。

気がついたらクメール文字は文章に見えるようになってきた。タイ文字は模様のままだけど

さて、カンボジアでのクメール語です。最近はシェムリアップの先生と週1〜2回のオンラインレッスンと、できれば毎日、音読やレッスンの復習・Youtube視聴など内容問わず毎日続けることにしています。あとは週1回のクラブハウスで他のクメール語学習者と交流。

文字は自力で全て読むのはまだ難しいですが、知っている言葉と文字をマッチさせるのはできます。町の看板も一部読めるようになってきました。似ているタイ語、ラオ語(ラオス)、ビルマ語との違いは一瞬でわかります。

書くのを日課にしていた時もありました。
最近はGoogle Slidesでオンラインレッスン1回分を1ページにまとめて、録音音声もmp3で載せます

なんでわざわざクメール語をやってるのか?お客様のままでいたくないのかも

こんなに小さな街(人口はホーチミンの1/4)なのにどうしてみんな英語を話すのか最初は不思議でした。でも小さな街だからこそ、外国人がローカル言語を話すことは期待せず、そして稼ぐ手段のために英語を使っているのだなあと気づきます。また、外国から援助や投資で成り立っている小さな国なので、世界共通語として英語が必要なのだなと実感します。

そんな中でもクメール語学習を続けているのは、やはりベトナムでの「英語でのコミュニケーションとベトナム語(ローカル言語)でのコミュニケーションは全然違う」ことを身を持って体験したからかもしれません。

まさかプノンペンの外国人がクメール語を話すとは思わないので、トゥクトゥクなどで少し話しただけでもカンボジアの人は嬉々として色々と教えてくれます。まだ語彙が少なく聞き取りが十分にできないのが残念ですが。。。

検定とか無くて好きな人だけがやっている外国語も、英語と対照的でいいかもしれない

クメール語をやっている人は在住外国人でも本当に少ないです(村などで働くNGOの方などを除き)たまーに長く住んでいるフランス人がクメール語で話していて驚いたりもしますが、文字も習う人は限られています。

40の手習、競争もテストも無くて楽しいです。誰にもジャッジされないし、細々と続けていけば普段の生活で小さな楽しみが増えていきます。猛勉強して将来通訳になったり?とか余計なことももう考えなくていいのでラクです笑。

ベトナム・カンボジア料理の店のメニュー。
Hủ Tiếu Nam VangのNam Vangは南蛮でベトナムから見たカンボジアのことですが、
クメール語でもគុយទាវណាំវ៉ាង(クイティウナムバン)となっていて、あれ?っと思います笑
ブンBúnがノンバンチョックនំបញ្ចុកになっているのも、確かに似てる、けど違う…

2022年も引き続きクメール語続けていきたいと思います。
ベトナム語は忘れつつあるのですが、クメール語と文法が非常に似ているのでふと思い出したりします。気づいたことをnoteにメモのように残しておこうかな。今年もどうぞよろしくお願いします🙏


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?