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【テト直前ベトナム旅行】ホーチミン経由ヴィンロンの結婚式へ

ベトナムで出会い、長い付き合いだった友人の結婚式のため、弾丸ベトナム旅行してきました。彼女は2013年に出会い、初めての海外生活を支えてもらった11年来の友人です。
テト(旧正月)直前のベトナムは活気に溢れていました。


弾丸すぎるホーチミン

2時間で1区の書店・ユニクロ・無印・コーナン

買い物に使える時間は、最初の日の2時間でした。既にリストを作ってあったので、シェムリアップには無い店をザーッと回りながら次々買い物していきました。

まずはグエンフエのFahasa書店本店へ
紀伊國屋と提携しているため、日本の本もあります。英語の本・日本語の本・そしてもう廃刊になったと思っていた英越バイリンガル版のベトナムの歴史シリーズが置いてあったので購入。
オペラハウス前ではテトの舞台のリハーサルをやっていました
コンカフェがあったのでちょっと休憩
在住時は地上階のアートショップから最上階の料理教室までお世話になりました。が、6年経ちほとんどの店が入れ替わっていました。
アパートメント内部の撮影が禁止になっていました。住人もいるのですよね。このエレベーターも現役です。
コンカフェ。確かハノイからやってきたカフェで、Congは共産党の共(=ベトコンのコン)で北ベトナム時代をイメージしている、と聞いたことがあります。
布が可愛い。ランプシェイドがザル。

と、ここまで書いて、この店舗(ドンコイ店)がホーチミン1号店だったことを知りました。え?隣のビルで働いていたし、コンカフェのファンシクロン店やブイビエン店はよく行っていたのですが…灯台下暗しです。

これから宴会が続くため、エッグコーヒー(飲みたかった)やアボカドコーヒーのもったりした飲み物はやめました。

旧2区タオディエンの素敵なカフェ

1区を離れて、久々に会うママ友と喋り倒しました。近況・学校のこと・家族のこと、話が尽きません。

なかなかに素敵なカフェと思ったら、アトリエ系の建築設計グループ a21studio の設計のようです。

Binh Thanh区の夜の散歩

別の友人とパンデミック以降初めて再会し、場所を3カ所変えてこれまた喋り倒しました。途中、夜のファンビッチャンからNguyen Thi Minh Khaiへ散歩。

穴場カフェ。本日3回目のカフェです。
ここのアパートに日本語家庭教師に来ていました。思い出すのは、生徒さんとアパートの前で食べた鉄板ステーキやバインミーや食べ物のことばかり。
ホビロン(カンボジアではポンティアコーン)半分孵化した卵を茹でたものですが、食べてみるとびっくり、チキンスープと茹で卵のいいとこ取りの美味しさなのです。
月とランドマーク81が綺麗

シェムリアップの100倍くらいの熱気と音量に圧倒されながらも、ホーチミンの夜では、初めての海外生活を思い出しながら懐かしくなりました。いつもzoomで会っている麹友達が夜遅い時間から飛び入り参加し、夜中に麹菌の話で盛り上がりました。

メコンデルタの街、ヴィンロンへ

次の日、日の出と共にメコンデルタの街へ。(ちょっと眠い)

4区から1区への眺めがとてもいいです。ごみごみしていたイメージの4区が、こんなに落ち着いた雰囲気になるなんて。

懐かしの結婚式場

ホーチミンからヴィンロンまでは、高速道路ができたのもあり、2時間半で着きました。巨大な橋がメコン川にかかり、街の道路は広く、昔来たヴィンロンとのイメージのギャップが大きかったです。

ベトナム南部の結婚式はとにかく終始明るいです。踊りあり、歌あり、派手な衣装の司会の方が笑わせて場を繋いでくれます。(「僕は新郎の弟です」とずっと言っていたらしい)

昭和やバブル時代を思い出す、懐かしい感じの式場でした。
日本の若い方は驚いておられましたが、昔は日本もこういうのありましたよ笑

遠くから二人を見守ってきた友人としては、本当にこの日が来て嬉しかったです。

テト飾りも混じって圧巻です。

旦那さまのご親戚は外国に住んでいる人が多いそうで、今回ヴィンロン・ホーチミンの他にアメリカ・シンガポール・日本(・そして私カンボジア)からお客さんが集まったそうです。

ちなみにホーチミンの結婚式は洗練されてきて、またカンボジアの結婚式は自宅が多いです。
ヴィンロンはその過渡期であり最高潮に詰め込んだ感じがします。

食事が美味しくて涙出る

スイーツ・春巻き・ローストダック・鍋など…最高でした。写真は花鍋で、食用の花を魚介類や肉と共に煮込みます。

モッハイバーヨー!(飲むときの掛け声)が歌う人や踊る人に関係なく、様々なテーブルから響き渡り、勝手に食べて飲んで適当に帰っていく、気楽な式です。結構ベトナムの結婚式は好きです。服装の決まりもありません。

黄色いドレスを着た日本の方が、「日本でお客さんは新婦とかぶる白いドレス着ちゃいけないって言うけど、まさか新婦が黄色いアオザイで登場するとは思わなかった」と笑っていました。

そしてパーティ終了で解散直前に、参加者になんとチャンパ遺跡の研究者がいて、サンボープレイクックにお互いに行っていることもわかりました。私はチャンパ遺跡の中では今はポークロンガライに行きたいため、お話もっと聞きたかったのですが時間が足りなかったです。まさかの出会いに感謝です。

シェムリアップとヴィンロンの繋がり

さて、結婚式を挙げた夫妻は昨年シェムリアップに来てくれています。旦那さまは過去にプノンペンは仕事で何度か行ったことがあったものの、シェムリアップは初めてだったそうで、遺跡や街の雰囲気を見て、故郷ヴィンロンの根底にある文化に触れた気がしている、と言っていました。

Wikipedia | Khmer Empire

それもそのはず、ヴィンロンはアンコール時代に完全にアンコール王国内に入っています。(ホーチミンも入っているのですが、ホーチミンが大きな街になったのは仏領以降なのでメコンデルタほどカンボジアの影響はない気がします)ヴィンロンの街を見ていても、クメール系の人が多かったです。

多分、トンレサップ湖からメコン川を南下して船だけでヴィンロンまで行けます。トンレサップからプノンペンまで高速船は出ており、プノンペンからベトナム国境を超えられるというのも聞いたことがあります。川でのボーダー越えはベトナム語とクメール語両方できないと難しそうですね…

トンレサップ湖のベトナム系住人は、元々カントーやヴィンロンの辺りのメコンデルタ地域の出身だったようです。

8年前にヴィンロンを旅行した時の写真

5区のベトナム中華

さて、ホーチミンに戻ってきたメンバーで、「5区にフーティウサオ(焼き米麺)の美味しい店があるから行かない?」ということでそのままパーティドレスを着て5区へ向かいました。

アパートの1階にある食堂

クメール語メニューが!

メニューを見ると、なんとクメール語が書いてあります。フーティウ = クイティウや、サオ=焼く=チャー、はわかっていましたが、 Hủ tíu xào の同じ行に គុយទាវឆា(クイティウチャー)と書いてあると、おおお!と感動します。

このクメール語はネイティブの書き方

そういえば、プノンペンから5区や10区に医療ツアーで来るカンボジア人が多いと聞いたことがありました。考えてみるとプノンペンに5区のチョーライ病院の分院もあるので、提携しているのでしょう。

海鮮クイティウサオ、おいしかったです。結婚式でかなり食べたので、食べきれず泣く泣く断念

最後にルジンで締める

日本に住んでいた時からお気に入りだったカフェ、L'usine。仏領時代の建物に入っていたL'usineのドンコイ店(本店?)は閉店してしまったようですが、ホテルのすぐ近くだったレタントン店が朝7時から開いていたので、駆け込みました。

次回はもっとゆっくり来よう!

南部ベトナムのフランス近代建築

ルジンの店頭に置いてあった新しい建築写真集は、主にベトナム南部の1960年代頃までに建てられて、今でも残っているモダン建築の本でした。

今回一番高いお買い物で1.85 trieu。9,000円弱の感覚でしたが12,000円超えていました。対ドンでも円安が進んでいるのか…
こちらタイバンルンの古い建物で、最上階にBâng  khuângカフェというお気に入りのカフェがあります。(そしてバンメトートにBâng  khuângオーナーさんご実家のカフェがあり、またそこにカンボジアの Brown coffeeのパラソルがあったので、どこで繋がっているのか非常に気になっていました。Brown coffeeは実はベトナム産の豆を使っているんじゃないかとか…)本によると建物は初期モダニズム建築で、日本占領時代の直後に建てられたとあります。
ハノイ駅。北部のモダン建築も少し載っていました。日差しを遮りながら明かりを取るブロックが美しいです。
1区グエンディンチウのアパートメント。実は在住時に入居を検討していましたが、あまりにインフラが古く断念しました。本によると、1960-1970年代にアメリカ海軍に賃貸されていたようです。このタイプ、プノンペンのセントラルマーケットの西、モニヴォン通りにもあります。

朝8時台にタクシーに乗り、タンソンニャット空港へ。アオザイ(南部方言ではアオヤイ)を着た方が集まっていました。テト本番ですね。

駆け込みハイランズ

空港ではテト休暇でベトナム脱出する人なのか、チェックインも出国手続きも荷物検査も非常に混んでいて、念願のハイランズコーヒーのバインミーを手にしたときには搭乗5分前でした。

Bánh mì phô mai 美味しかった!

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