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【遺跡探訪23】春分前後に見えるヴィシュヌ神像(プラサットクラヴァン、10世紀初頭)

春分の日のアンコールワットの日の出、断念

アンコールワットは年に二回、春分の日と秋分の日に中央塔から太陽が登ります。一度見てみたいと思いつつ、今回はイベントが重なり国王とフンセン首相がその日にアンコールワットを訪れるとのことで、混雑しすぎて難しいだろうと諦めました。

ニュースを見てみると、この1日で9000人くらいが訪れたとのことでした。

イベントとは、今年(史上初)カンボジアがホスト国となっているSEA GAMES(東南アジア五輪、カンボジアではオリンピックより盛り上がる)の聖火リレーでした。

春分には、ヴィシュヌ神を見に行くんでした

その代わりではないですが、そういえばプラサットクラヴァンの中央祠のヴィシュヌ神は春分(秋分)しかよく見えないんだった…と思い出し、行ってみることに
しました。前回訪れたのは昨年の11月で、約4ヶ月前です。


朝のシャルルドゴール通り。7時台ですが、日差しがもうかなり強いです。この1ヶ月で急激に暑くなりました。

アンコールワットの外濠は今日も穏やか

シャルルドゴール通り(アンコールワット通り)を通り外濠に突き当たります。心なしか水位が低い気がします。雲もなく、快晴。

そして暑い。朝7時で30度

もうすぐ、酷暑期と言われる乾季の終わりに入ります。カンボジアは4月が一年で一番暑く、この写真の朝7時台の時点で既に30度、暑いです…

連日、最高気温38度の予報が出ています。観光は早朝のみをお勧めします!

アンコールワットから(プラサット)クラヴァンまで4kmの表示が出ています。

プラサットクラヴァンに着きました

プラサットクラヴァンの今の入り口は西側からなのですが、他の遺跡と同じように建立当時の正式な入り口は東です。(しつこいようですが、アンコールワットとワットアトヴィアのみ、西から入ります)

とにかく日差しが強く、正面から日が当たっているので、カメラの露出補正を-1にしても色が飛んでしまっています。

春分に日が差す中央祠堂

8:00頃に着いたのですが、既に日が昇り、横から中央祠堂には光は入っていなかったです。真横から中央祠堂に光が差すことを考えると7時台でも遅く、日の出と共に来ないといけなかったのかもしれません。

とはいえ遺跡オープンは7:30からなので(最近、人気のある遺跡の入場時間制限は厳しい)結局見ることはできないのだなあ…

珍しい、8本の手のヴィシュヌ神
(背後からの日光が非常に強く、カメラのディスプレイが見えない状態で撮ったらヴィシュヌ神の頭が切れてしまいました)

それでも暗い?と一瞬思ったものの、11月と比べると美しい

わくわくしながら実際中央祠堂の中を見てみると思ったよりも暗く、そこまでヴィシュヌ神ははっきりとは見えませんでした。

左側のヴィシュヌ神

記事を書いている今、ふと、11月に撮った写真(下)を引っ張ってきました。いやいや、あの時よりずっとよく見えていました。

11月の中央祠堂はあまりに暗く、その時撮った下の写真は無調整では真っ暗だったので、明るさを調整してなんとか彫刻が見えるようにしたのでした。外は快晴だったにもかかわらず。

プラサットクラヴァン中央祠堂で一番美しいヴィシュヌ神が見られるのは、春分(秋分)の、上から日が差す、正午。非常に短い時間帯のようです。今の時期は昼は40度近くになるので無理せず諦め、できたら秋分前後の昼に改めて訪れたいと思います。

テラスの角の部分
中央聖堂の石碑は真横から日が差し、とても美しいです。

珍しいレンガの彫刻のラクシュミ像

元から明るい右の祠堂のラクシュミ像は、色が飛ぶほど光が眩しかったです。

とにかく暑いです。3月〜5月のアンコール遺跡見学は体調に気をつけて

木陰を歩いていてもじんわり汗をかきます。私の前に到着していた観光客は、キャミソールとホットパンツで来ていたため、係員に止められてショールを全身に巻いて見学していました。

その服装にしたのがわかるくらい、とにかく暑いです。

ドイツの協力で修復したようです
遺跡と石碑を一緒に撮ろうと思ったら、完全に逆光に
文字がわかるようにするくらい露出補正を上げると、背後が白く飛びます。
東アジアではあり得ない光の量。
遺跡の犬も木陰で休む
帰り道。車が増えてきました。
最近シェムリアップでお店が増えているFame Cafeにて。カフェラテ1.25ドル

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