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【遺跡年間パス3】仕事前にさくっとプラサットクラヴァン
名前も聞いたことがなかったプラサット・クラヴァン。アンコールワット以外でシェムリアップから一番近い遺跡はどこかなと探したらここでした。
クメール語ប្រាសាទក្រវាន់ だと、プラサーッ・クロヴァンみたいな発音ですね。プラサットはTempleと訳されていたので、アンコールワットのワット(寺院)とは何が違うか気になったのですが、
Prasat (Khmer: ប្រាសាទ, Thai: ปราสาท) is a Khmer and Thai term meaning "castle", "palace", or "temple" (derived from the Sanskrit prāsāda / प्रासाद). It may refer to: Prasat, towers in Khmer architecture.
プラサットは、クメール語とタイ語で「城」、「宮殿」、「寺院」を意味する(サンスクリット語に由来する)。クメール建築の「塔」を指す場合もある。
太字にした「塔」のような気がしてきました。
PRASAT KRAVAN
Date: Early 10th century. A statue of Vishnu was dedicated in December 921
King: A private foundation by a Vaishnavite dignitary, An Sri Mahidharavarman
Cult: Hindu
Best seen:
Early morning or around noon, when more light pen-etrates inside the central sanctuary. At the right time of the year, sun rays light up the bas-reliefs. Otherwise, the place is rather dark, which is a pity.
Do not miss:
The splendid bas-reliefs portraying Vishnu and Lakshmi, a rare example of bas-reliefs carved on brick walls. The image of the eight-armed Vishnu is also very rare (it is the only one in Angkor).
プラサット・クラヴァン
時代:10世紀初頭。921年12月にヴィシュヌ像が捧げられた
国王:ヴァイシュナヴィー派の高官による私設の財団
アン・スリ・マヒダラヴァルマン(何と、アンコール王朝が関係ない!)
宗教:ヒンドゥー教
ベストの時間帯:早朝か正午あたり、中央の聖所に光が差す時間。
季節の変わり目(春分の日前後)には、太陽の光がレリーフを照らし出しますが、それ以外の時期は暗くなってしまい残念です。
絶対見てください:ヴィシュヌとラクシュミを描いた素晴らしいバス・レリーフは、レンガの壁に彫られていて珍しいです。また、8本の腕を持つヴィシュヌの像も非常に珍しく、アンコール遺跡では唯一のものです。
本日のマップ
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1. シェムリアップ 市街地から北上し、①のチェックポイントでチケットを見せます。ツアーでない場合、自分から見せに行かないと後で係の人が追いかけてきて怒られることがあります(バイヨンからの帰り道で経験済み)
2. ②のチェックポイントで自分からチケットを見せに行ったら、はい行って行ってとあしらわれました。温度差がある…
3. 一方通行ではないので、プラサット・クラヴァンからは元の道で帰ることができます。
②のチェックポイントから南下して市街地に戻ることもできますが、日差しを遮るものがないので非常に暑く、お薦めしません。
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他のアンコール遺跡とちょっと違う
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チャンパ(ベトナム)様式に近い小さな遺跡
5基の(こんな単位を使うのですね…!)祠が並ぶだけの小さな遺跡です。訪れていた人も私以外にアジア人1人と西洋人1人の個人客だけでした。
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これが、ベトナムで見たホイアンの近くのミーソン遺跡と似ているのです。上記の説明でも、アンコール遺跡では珍しくアンコール王朝は関係なく、ヒンドゥー教の私設の財団が建立したとあります。
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アンコール遺跡は砂岩が多いですが、これはレンガ造で、ミーソン遺跡と同じです。
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推し神ヴィシュヌとラクシュミ
春分の日に来なくては
維持の神ヴィシュヌのレリーフがこの遺跡のハイライトとのことで、楽しみにしていたのですが、残念ながら祠の中に入ることはできず、さらに祠には春分の日前後しか日が差さない(これもすごい技術だと思いますが)とのことで、よく見えず、暗い写真しか撮れませんでした。
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逆に言うと、春分の日あたりに来なくてはならない場所、というのがわかりました!
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上の写真は、美と富と豊饒と幸運を司る(すごいなー)ラクシュミ。向かって最右の祠で上部が開いているため、よく見えます。
プラサットクラヴァンはドイツの財団の協力で修復されましたが、発見された時の状態以上には修復していないそうです。それで、祠によって光の入り方が違い、レリーフの見え方に差があります。
予想外だったハイライト、古クメール語の石碑
プノンペンでもシェムリアップでも、博物館ではよく見た古クメール語の石碑ですが、初めて実際の遺跡に組み込まれているのを見ました。
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クメール語を習っていると、結構現代と共通する文字があり、面白いです。1000年以上前の文字を受け継いでいるといるのがロマンを感じます…クルクルした感じはビルマ語にも似ている。
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一度に全部彫られたわけではなく、900年代前半から後半にかけて少しずつ増やされたよう。クメール語の中にサンスクリット語も入っていると、説明の看板に書いてありました。
遺跡の犬
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必ずと言っていいほど遺跡に犬がいます。穏やかなカンボジア犬です。これからも遺跡の犬の写真を撮りたいです。
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