抗生物質で太らせる
世界中で豚や牛や鶏に大量の抗生物質が使われています。それは感染症の予防が目的ではなく、効率的に「太らせる」ためです。これには腸内細菌が深くかかわっているのです。
ある種の抗生物質で腸内細菌叢の多様化を低下させると、人為的に肥満フローラ(デブ菌優勢)へと誘導することができるのです。肥満フローラは宿主にエネルギーを過剰に供給してくれます。するとどうなるのか。同じものを食べても脂肪を溜め込みやすい、いわゆる太りやすい体質になってしまうのです。
肥満フローラはまず、エネルギー貯蔵シス