SNSの人気者は寄り添い上手
東谷:なんぼーくん、このアカウント知ってる?
なんぼー:もちろん知ってますよ。僕も後藤さんのアカウント、めちゃくちゃ見てます。
東谷:この人の投稿面白いよね。しかも去年だったかに急に人気が出てきて。元日経新聞の記者なんだよね。
なんぼー:自分のスキルを活かした発信で、あっという間に人気になられましたよね。SNSの使い方もものすごく上手だなと思って勉強になってます。
東谷:しっかりスキルを積んだ社会人が役に立つ情報を発信するの、いいよな!俺も、こうなりたいわ〜!ちなみに、なんぼーくんはどこがすごいと思ったの?
なんぼー:今のクリエイターは、マルチメディア・マルチSNSをうまく使えて当たり前の時代になっていると思うのですが、後藤さんはその使い分けがものすごく上手だなと。
東谷:Twitterと、あとはnoteもやってるよね。
なんぼー:YouTubeもやってます。noteは有料メンバーシップを運営してらして、「コアメンバー」と「ベーシック」の2パターン。コアメンバーは、懇親会やコアメンバー限定で見られる記事もあります。コアメンバーはもう締め切られたんですけど。
東谷:ええ!締め切られちゃったの!知らなかったよ!
なんぼー:コミュニティは人数を増やせるだけ増やせばいいってものでもないですからねいくらでも集められそうなときに、コアメンバーの募集人数を区切ったのはスゴいなと。
東谷:たしかにな〜。一時期コミュニティって流行ったけど、なかなか難しいよね。人の集団をマネジメントするって甘くないよ〜。
なんぼー:マネージャー歴長い東谷さんの言葉は重いですね。
東谷:まあね。
なんぼー:後藤さんのSNSの使い分けは、noteの一部を紹介しているのがTwitter、noteの一部を遅れて紹介しているのがYouTubeで、noteが主戦場なんです。
東谷:上手に使い分けてるんだね。同じ情報を出してるわけじゃないんだ。あるいは、SNSに合わせてバラバラの情報を出してるわけでもないと。
なんぼー:きちんと主戦場を決めているんですよね。情報を乱発するというよりは少量高品質で、主戦場のnoteに集める導線をつくっていて。素晴らしいと思ってます。
東谷:なるほどね〜。インフルエンサーも、商品を紹介して写真を撮るだけじゃなくて、色々考えないといけなくて大変そうだね。
なんぼー:そうですね。SNSの使い分けは勿論だし、東谷さんが言う「商品紹介」も、消費者は嘘を見破る時代ですから、考えることがたくさんありますよ。「デ・インフルエンス」が流行るくらいですからね。
東谷:え?デーインフルエンス?
なんぼー:商品をおすすめするんじゃなくて、「これ良くなかったよ」「これ買わなくていいよ」という動画を出すことですね。
東谷:なるほど!インフルエンサーはPRしているイメージだから、「これ買わなくていい」は結構衝撃だわ。
なんぼー:ですよね。世の中のイメージはそうなんだと思います。だから、インフルエンサーも商品紹介するときに「この商品PRじゃないけど紹介するね」ってわざわざ言ったりしますからね。
東谷:基本疑う時代なんだね。ある意味、賢い消費者だな。
なんぼー:PRかどうかだけではなくて、写真の加工もインフルエンサーに限らず当たり前ですし、あらゆるものが「本物じゃない」と思われる時代ですよね。
東谷:ひえ〜!何を信じたらいいやら!一時期Googleの検索結果は広告ばっかりで信用できない、みたいなの話題になったけど、SNSも同じじゃん!
なんぼー:だからこそ、「Be Real」みたいなSNSも根強く使われているんだと思います。
東谷:あ!それ知ってるよ!すぐ撮らないといけないやつだよね!
なんぼー:そうです!通知が来たらその場で写真を撮ってアップロードする、加工できないSNSですね。遅れてアップロードした場合は、それも公開されるっていう。
東谷:なるほど、それは物凄くリアル。しかし、あまりにも疑い過ぎっていうか、なんか「お前今何してんだよ!」って責められてる気持ちにもなるな。
なんぼー:性悪説のSNSですよね。ただ「Be Real」っていう名前がいいなと思ってて。
東谷:さっきまでの話を聞くと、ぐっと刺さるものがあるね。
なんぼー:「リアル」の時代ですよ。TikTokも、プロのカメラで撮ったような映像より、素人っぽい、生っぽい映像のほうがウケますし。
東谷:SNSってやっぱり、「ユーザーの今の気分」が詰まってて面白いね。
なんぼー:最近は、「SNS側の気分」も重要視されてますけどね。
東谷:どういうこと?
なんぼー:最近、フォローした人の投稿を時系列で見られる「タイムライン型」のSNSが、どんどんオススメの投稿を見せる「フィード型」になっているんですよね。
東谷:なるほど。SNS側がおすすめする投稿を見せているってわけか〜。
なんぼー:そうですそうです。東谷さん、TikTokやってます?
東谷:もちろん!見るだけだけど。
なんぼー:そしたら見ててわかると思うんですけど、TikTokってほとんどフォローしてるとかしてないとか関係ないじゃないですか。
東谷:そうだね。どんどん、こっちの気持ちを汲んでおすすめしてくれるもんな。
なんぼー:今はインスタグラムもフィードは時系列じゃないですし、フォローしてない人も出てきますよね。
東谷:最近、Twitter好きの周りの友だちは「時系列のタイムラインが見たい!」って言ってるけどね。なんでフィード型にするんだろ?
なんぼー:やっぱりコンテンツが飽和してるからじゃないかと思いますね。みんな長くSNSをやっているから、フォロー人数の平均があがっていると思うんですよね。そうするとタイムラインが機能しなくなる。
東谷:確かに。タイムラインに出てくる人も徐々に古い友だちになっていって、そうすると見てても面白くなくなるしな〜。
なんぼー:そうすると、コンテンツを押し付けるしかなくなるのかなと。
東谷:なるほど。じゃあ、フォロワー数というよりも、押し付けてもらえるようなコンテンツにならないとだね。
なんぼー:そのとおりですね。価値あるコンテンツだけが人気になっていく流れにあると思うんですけど、SNSに寄り添って何が「価値ある」のか見極めないと。
東谷:嘘だと疑ってくる視聴者に寄り添ったり、SNSに寄り添ったり、トレンドに寄り添ったり、自分の気持ちにも寄り添ったり……SNSってやっぱり大変だな!始める前からSNS疲れだよ!
なんぼー:改めて、マルチにSNSを使いこなしてるインフルエンサーはすごいですね。
東谷:インフルエンサーへの見方が変わりそうだわ……。
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