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はじめての船旅へ

緊急事態宣言開けたら島に行く、と決めていた。来週の便で父島にいく。

きっかけは「0メートルの旅」という本。
青ヶ島の旅行記がツボにはまりすぎて、どうしても島に行きたくなってしまった。海外にはきっとしばらく行けないから、国内のちょっとレアな場所に行きたかった。


本当は青ヶ島に行きたかったんだけど、仕事のスケジュール的に父島にした。父島ではコーヒーをつくっているらしいし。

この状況下になるまでは、毎年有給を使って海外に行っては現地のコーヒーを飲みまくっていた。

なんなら去年の2月はミャンマーのコーヒー農園に行こうと企てていたけど、世界も国もこんな状況になってしまいお預けになったまま。

そして偶然にも、先輩からうっとりとした目で「父島はいいよ〜」なんて話を聞いてしまい、しかもコーヒー農園を経営している宿を見つけてしまった。


わたし、絶対に父島に呼ばれている。


次に気づいたときには「おがさわら丸」のチケットをポチってニヤニヤしている自分がいた。


「ワーケーション」という非常に心強い言葉のおかげで、会社にも堂々と父島行きを宣言できた。この言葉、だいすき。


初めての船旅、久々の一人旅。今から興奮がとまらない。


乗船前の小笠原海運からのPCR検査キットも届いた。0メートルの旅の著者が主催するイベント「超旅会談」をオンラインで観て、旅の準備運動をした。ただでさえスペシャルな顔触れなのに、ヤギまでいるなんて最高。たしか父島にもヤギがいるって聞いた。ヤギにも呼ばれているのかもしれない。


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夕飯のスパイスカレーのための人参をすりおろしながら。


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おんなじ場所で、おんなじ景色を見ても、誰と会うか、その人のどこに琴線が触れるかで切り取りかたはちがう。

三角コーンの話は感動したし、カカオからチョコもつくりたいし、あの膨大な数の写真から自分の故郷の写真を見つけたい。もう、できることなら毎週聴きたい。


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たまたま今、ある企業アカウントのつぶやき10年分を1か月かけて全部読んで原稿を書く仕事をしている。


リプ含めた全ツイートを読みながらExcelとパワポにまとめる作業、終わりが見えなくて気が狂いそうになりながら(まだ終わってはいないんだけど)、何度も「ドコモ太郎の人生」に救われた。



取説554冊読む人がいるんだから、6万2000ツイートくらい読めるだろう、って。

移動をともなう旅だけが旅じゃない。遠くたって近くたって、なんなら他人のツイート10年分を追体験することだって、ある意味で旅だと思う。


きっと共通するのは「見たことない景色と出会って、心の琴線が震えること」なんだと思う。

そして今のわたしは、ものすごくそれを欲してるらしい。


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父島の民宿に予約の電話を入れたら、

「港まで迎えに行くね〜、ごはんはどうする?」「ひとりで来るの?和室と洋室どっちがいい?」「あったかいから、羽織るもの一枚あればいいと思うよ〜」って親切にいろいろ教えてくれた。はじめてなのに、親戚のおじさん家に泊まるような感じだった。


言葉でうまく表せないけど、この感覚、感情の高まりかた、どれをとっても久しぶりだ。


たくさんのはじめての景色に出会えるといいな。



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