旅に出るために。しのさんが更なるスキルアップのためにライターを選んだ理由
新型コロナウィルスの世界的な流行により、自分の大切なものを奪われた人は、想像もできないほど多いのでしょう。
今回インタビューをさせていただいたのは、フリーランスWebデザイナーとして活動されている Moi Creative Lab. の かけたにしのぶさん(以下、しのさん)。
しのさんも、アイデンティティの一部でもある、大切なお仕事がコロナによって失われ、新たな選択を余儀なくされたとのこと。
一筋縄ではいかない転職活動期間を経て、しのさんのなかに生まれた「やっぱり、旅に出たい」という思い。
そんな思いを叶え、新しい自分になるために、2022年からはWebデザイナーとして独立されました。
そして、スキルアップのためにライターとしても活動されるしのさんに、ライターを志した経緯をインタビューしました。
いつも頭の片隅にあった”独立”という言葉
――現在Webデザイナーとして独立されていますが、Webデザイナーを目指したきっかけを教えてください。
コロナ禍で新しいキャリアを築かなくてはいけなくなったことが、最終的なきっかけにはなると思います。
でも、会社員時代も「いつかは独立したい」という思いがなんとなくの目標としては常にありました。
そのなかで、パソコン1台でできる仕事の1つにWebデザイナーがあったという感じですね。
――独立したいという思いが強かったのですね。では、独立するにあたり、Webデザイナーを選んだのはなぜですか?
いろいろ学べるスクールに通って、Webデザインやライティング、マーケティングと、一通り学んでみたんです。
やりたいことも、自分に何が向いているかもわからなかったので。
でも、何よりもまず「独立すること」がメインにあったんですよね。
「独立して生活していくこと」に重点を置いて考えた末、Webデザイナーになりました。
マーケティングやライティングも楽しいなと思ったのですが、他者からイメージがしづらいのと、収入面での不安もあって……。
その点、Webデザイナーは1つのお仕事で単価が高く、需要もわかりやすいかなと。
「独立した生活」のスタートダッシュを切るためにWebデザイナーを選びました。
――1人の生活者として現実的に考えることって大切ですよね。では、しのさんにとって“独立する”ことに重きを置く理由はなんなのでしょうか?
コロナ禍で職を失って、もちちん転職も考えました。
会社員時代は旅行会社で総務の仕事をしていたのですが、意外と自分が想像していたよりも総務ができる(当時の)私の年代ってあまり需要がないことに気づいて。
じゃあ私が一番したいことってなんだろう、って考えたときに「旅に出たい」という思いが浮かんできて。
もともと旅行が好きだったので、今後は自由に大好きな旅に出られる生活基盤を作っていこうと思ったんです。
会社員時代も旅行会社だったので、連休をもらって旅行はしていました。
でも、もっと自由に旅に出られるようにするために、独立という選択は私のなかで重要だったのだと思います。
知らない世界をみせてくれる、”旅をする”ということ
――旅をすることは、しのさんの人生に欠かせないことなのですね。旅のどんな部分に魅力を感じるのでしょうか?
やっぱり非日常的な部分ですかね。
私は飽き性なので、ひとつのものや場所に飽きてしまうんです(笑)。
知らない場所に行きたい。そして、知らないことを知れることが、私にとってはとても大切なことなのかも。
なので、あっちもこっちも、行ったことのない場所に行ってみたいですね。
そして、まだお気に入りの場所とかはないんですけど、これからそういうものが見つかればいいなと思っています。
――お仕事のお話を聞いていても思いましたが、さまざまな方向に興味を向けられるのがしのさんの強みなのかなと思います。
そう言ってもらえると良い風に聞こえますが(笑)。
私は器用貧乏なので、「これがやりたい!」という思いが強いわけではなくて。
それよりも「求めている生活をするためにはこれをしなければいけない」という思いのほうが、きっと強いんですよね。
ライターとして活動し始めたのも、今ないスキルを得てWebデザインと掛け合わせることで、お仕事の幅を広げたかったからです。
さらなる成長のために選択したWebライターの道
――なぜWebデザインとWebライティングを掛け合わせようと思われたのでしょうか?
Webデザイナーとしてホームページを作成するにあたり、会社のコンセプトなどをヒアリングし、文章化する作業があります。
取材力も文章力も必要なので、Webデザインを学んだだけではスキルが足りないなと感じました。
それなら、学ばなくてはと。
そして、たくさんいるWebデザイナーと自分を差別化するためにも、Webライティングも学び、掛け合わせることで強みにしようと思いました。
――しのさんの執筆された各記事から、既に文章力の高さが感じられるので強みになりそうです。
では、ライターとして、今後クライアントさんに協力できそうな得意な分野はなんですか?
美容系の記事は、もともと施術を受けるのも好きなので書けそうです。
特にシミケアに関しては受けている施術の数も多いので、掘り下げて書けるかなと。
あと、エッセイはいくつか書いているのですが、自分の気持ちを言葉にするのが得意なのかなと思うので、続けていきたいですね。
――しのさんのエッセイの言葉選びは、どれも心に刺さりました。さらに、今後チャレンジしたい分野はありますか?
美容に関しては美容クリニックのコラム記事やLP関係のライティングをしてみたいです。
あと、映画とかドラマのコラムなんかも書きたいですね。
でも何かに特化していきたいというわけではなくて、できるお仕事はなんでも受けたいと思っています。
これ!っていうものに出会えてないだけかもしれないですけど、出会うためにも、さまざまな分野に触れて吸収していきたいですね。
ワンストップで依頼をいただけるスタイルを目指して
――これ!というものを決めないからこそ、さまざまな色に染まれそうですね。
では最後に。しのさんの目指す、Webデザイナー兼Webライターとしての姿を教えてください。
苦手なことを外注することもできる世の中ですが、興味のあることはやってみたいし、知らないことは知りたい。
もともとチームで仕事をするというよりは、1人で何かを作り上げたいという思いが強くて。
例えばディレクションするとなると、デザインや文章など、あれもこれも自分でやりたいな、って思っちゃうんです。
自分が想像するものを、自分の思うように作ってみたいのかな。
そういう思いもあって、ワンストップでサービスを提供できるようになりたいです。
デザインとライティングはもちろん、Web系のことならその他も含めてまるっとお任せしてもらえるようになりたいですね。
そして、コロナ禍でできなかった「旅に出る」ということを、今後は実現していきたいです!
落ち着いた雰囲気を纏い、冷静にご自身のことを話してくださったしのさん。
さざなみのような穏やかな人柄を感じつつも、バイタリティの溢れるエネルギッシュな一面も見ることができました。
既に素敵な文章を書かれているしのさんですが、今後の活躍がさらに楽しみです。
そんなしのさんのnoteはこちら。
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