【読書感想】(小川洋子さんのエッセイを読んで)短い感想に潜む尊さについて
昨日、小川洋子さんの『とにかく散歩いたしましょう』というエッセイを読み終えた。まさに散歩をする時のように、終始 穏やかに読める本で、ひとつひとつのお話を、景色を楽しみながら歩くかのごとく ゆっくり読ませていただいた。クスッとするところもあれば、ホロりとするところもあって、小川さんの繊細な文から自分の心がどんどん豊かになっていくのがわかるものだった。また各エッセイの中では小川さんの読んでこられた本の紹介などもあるので、小川さんのファンのかた以外でも、そういう意味で興味深く読める