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結果を求めることで結果的に結果が出ない理由。過程の美しさと物語の破壊力。

情報発信において、「実績」がないから〜という悩みはビジネスを始めたばかりの初心者には多いと思う。今日はその辺の悩みに僕なりの持論を展開していく。では、そもそもなぜ多くの人は実績を欲するのか?自由に表現することが情報発信なのに、多くの人が実績を欲する理由。

それは彼らには発信ネタが〜万円稼ぎました!!その方法を教えます!!ということしかないからである。こういう偏った思考しかできず、方法論を発信することしかできない脳みそであるならば実績を欲しがるのも無理はない。

実績を作って、そのやり方を教えるというのは一番安易でかつ頭を使わないやり方だから、多くの人がやりたがる気持ちもわかる。まぁ、確かにある程度の再現性はあるのかもしれない。大した知性を持ち合わせていない人でも物販や作業ゲームのようなアフィリエイトでとりあえず実績を作れば、発信するネタが何も思い浮かばなくても、自分が辿った軌跡を元に、「このようにやれば絶対上手くいくいから!!」と連呼するだけで一応情報発信はできてしまうからだ。

しかし、顧客と利害関係の一致により繋がっているようでは関係は長くは続かない。手法を発信して読者をつけるというやり方は別に筆者のファンになっているわけではなく、ただ結果をお金で買っているだけの等価交換だからだ。つまり、別に発信者の魅力に惹かれているわけではなく、顧客も自分にとってメリットがあるから読者でいてくれているだけに過ぎない。毎月固定給がもらええるというメリットがあるから嫌々働いていることと本質的には何も変わらないのだ。

まぁ、大企業のように社員に長期間給与という名のメリットを与え続けられることができるのならまだしも、ただの個人ビジネスマンが顧客に金銭的なメリットを提供し続けるなんてことは至難の技だ。

だから、「稼げる方法」を売るビジネスモデルは息が短く、そのようなことをやっているのはいつもポッと出の新米発信者だ。長期的に生き残っている人でそんなことをやっている発信者はほとんどいない。

そのようなやり方ではジリ貧になることは暗黙の了解でみんなわかっているからだ。稀に何年間にも渡り、広告を打ち続け、旬の魚を釣り上げるかの如くピンポイントで、その年の情弱を餌にし続ける強者もいるが、そっち側になる努力をするより、自分という人間の魅力を磨いた方が人々を幸せにするようなビジネスにもなるし、豊かな精神状態を維持することができる。

僕もやろうと思えば、コンテンツを売ってこれだけ稼ぎました!!その方法をまとめたコンテンツ作成テンプレートを教えます!!商品がバコバコ売れるセールステンプレートを教えます!!みたいに大袈裟な表現を使って、ブランディングすることも一応できるし、そのような劇薬に手を染めれば、一時的に売り上げを上げることは可能だろう。

しかし、そのような自分だけが知っている何らかの魔法のアイテムがあるかのような打ち出し方をして読者が結果を出すことができなかった時、僕の信頼は地に落ちて、また新規顧客を開拓するところから始めなくてはならなくなってしまう。だから、お金をもらって、それと同等のメリット(手法、結果の約束)を提供するというやり方では長く続かないからやめた方がいい。具体的なメリットを約束すると、それを与えることができなかった時、顧客は裏切られたと感じるからだ。

発信者として長期的に生き残るためには魅力でマネタイズした方がいい。つまり、「こんなメリットがあるからお金を払う!!」のではなく、「この人が販売する商品からは何らかの学びは確実にあるから払える金額であれば、無条件にお金を払う!!」というような心理で購入してもらうのがベストだ。売り上げた金額は別にさほど重要ではない。どんな心理で購入してもらっているかが重要なのだ。

顧客をそのような心理に持っていくためには普段からユニークな視点で物事を観察したり、いろんな場面で応用できるような独自の考え方を発信していくといい。そして、これは量をこなさないと洗練されないから、当然、努力は必要になる。普段から「なぜ?」を追求したり、それを魅力的に伝えるためのライティングスキルを磨いたり、人よりたくさんアウトプットの練習をしたりと、やるべきことはたくさんある。

こういった努力をしていたら、一定数ファンがついてきて、マネタイズもできるから自然と実績はついてくる。そして、ネットの特性上、活動全てを自動化することも可能だから結果的に「楽して稼げる」という境地に到達することもできるだろう。

このように、「楽して稼げる」というのは結果論であって、その最後の結果の部分だけを切り取ってノウハウ化したところで、ほとんどの人は結果なんて出ない。大谷翔平からメジャーリーグに行った方法を伝授されても99.9%の人はいけない。なぜなら、最も重要なのはメジャーリーグに行くまでの過程の部分だからだ。別の事象に置き換えると、誰かが達成した結果の部分だけをパッケージ化して受け取ることの意味のなさは理解しやすい。

ノウハウという名の結果の部分を売っている人に魅力がないのは当たり前の話で魅力の大半は過程に宿るからだ。結果を支えるのはその人のストーリー、つまり過程であり、過程の美しさが人々を魅了する。仮に結果が全てという価値観なら大谷翔平の多大な年俸でピッチャーを買収し、ホームランを連発すれば、(年俸ー買収額)円を楽に受け取ることができて、ピッチャーにとってもそれが最も合理的な選択になる。変にリスクを取る必要もなくなるだろう。

しかし、僕らはそういうのには全く魅力を感じない。毎日血の滲むような努力をしたスポーツ選手が本気でぶつかり合うというストーリーを消費したいのであって、結果が確約された予定調和のドラマなんて求めてない。すなわち、どんな結果になるのかわからないワクワクを見届けたいのだ。そこのストーリーが僕ら視聴者を魅了し、価値となっている。結果とはストーリーという名の価値を消費し終えた後に付随する付属品のようなもの。

情報発信も原理的には同じで、どこに帰着するかわからないワクワク感の演出をするから長い間、読者がついてきてくれるなんて現象が起きる。自分のストーリーに読者を巻き込み、いい意味で振り回す。そして、読者が面白おかしくストーリーを消費していたら、学びが得られて、なんか楽しい人生になっていたというのが理想だ。

そのためには自分自身が前を向いて、成長し続けなければならない。そこに人々を巻き込むことで生まれるのが物語なのだから。僕の場合はコミュニティ内で勉強会を開いたり、多くの人に見てもらう場では自身の作るコンテンツのクオリティを上げていく物語を演出している。課金ポイントはその節々に適当に設定すればいい。参加したい、この人の物語を消費し、より良い人生をデザインしたいと思ってもらうことが大事で、そのためには手法を教えるみたいな既存のものを横に流すやり方からは足を洗わなければならない。

今日書いたことは理論としては理解できるかもしれないが、実践するには難しいし、ほとんどの人ができないこともわかっている。実際、発想力の欠片も感じない文章がネット上、特にビジネス界隈には散乱していて、その程度のレベルの人たちは結果が何より大事だという価値観で生きていることも知っている。

でも、だからこそ頭を使って、日々差別化するという意識で発信活動に取り組めば、時間経過と共にあなたの唯一無二性は磨かれていき、数年後にはライバルがいなくなり、楽しい人生になっていることだろう。僕もまだまだ進化していく。その進化の過程で多くの人をインフルエンスできれば、これほど嬉しいことはない。

ということで、終わり。では。

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