MBTIタイプ論からはじめる人間関係理解

私は割とMBTIタイプ論を支持しています。

私は、自分や周りの人たちとの関係性を良好にしたいという欲求がある人間です。そんな中で関係性が良好な状態にならないな〜と感じることもあり、何が原因で私はそう感じるのだろうか?内的な要因か、外的な要因か(だいたいは内的な要因に集約されるのだと思いますが、そのあたりはまた詳しくかけたらいいなと思っています。)?を考えたくなります。そのときに考え方を整理するツールとして、MBTIタイプ論は割とわかりやすいのではないかなと思います。

人はそれぞれ違う(この考え方にも思うところがありますのでまた書きます)、という文言は、耳にしたり言葉にしたりする機会が多いと思いますが、それでは、「どこがどう違うのか」をなるべく客観的に正確に分析して理解しようとする場面は少ないような気がします。「どこがどう違うか」が具体的にわからないから、知ろうとしない、知ることができない、敬遠してしまう、理解できないまま終わる、となるのだと思います。もしくは、比較的同調性が重んじられる文化圏内では、「どこがどう違うか具体的に冷静に一呼吸置いて考えてみる」という考え方すら共有されていない場面が多いかもしれません。というか、自分もそういう考えが浮かばない場面が多かったりするのも事実です。

「どこがどう違うのか」を客観的具体的に理解するツールとして、MBTIタイプ論は筋が通っていると感じますし、またわかりやすいと私は感じるので、私はこの考え方を採用して、人間関係において自分がひっかかっていること、うまくいかないことを整理しています。


もちろん、他者との関係性をMBTIタイプ論で整理して、私の中の問題が解決されるわけではないことも多いです。というのは、それは私のトラウマからの認知の歪みだったり、体に染み付いた反射反応からの思い込みとか、別の要因があったりするので、それはまた別に捉えます。



そんなわけで、私はこのnoteで折に触れてMBTIタイプ論の内容を使ってお話をしていくことがあると思います。MBTIタイプ論という名称をはじめて聞く、という方がいらっしゃいましたら、ググっていただければいろんな記事があると思います。その中でも私が特に好きな記事があるのですが、管理者の方に掲載許可を問い合わせていないので、今は公開を差し控えたいと思います。


簡単に説明すると、人間の心理的(認知)傾向を大きく4つの分野に分けて、各分野において2つの項目のどちらの心理的機能が強く働くか、その傾向を16タイプに分けて、人間の心理的傾向を理解していこうとする考え方です。

4つの分野とは、

1. 意識や関心を寄せる方向

(意識が外に向く <----> 意識が内に向く)

2. 情報を受け取る際の姿勢

(物事を五感を通じてありのまま受け取る <---> 物事の関連性や隠れた意味を捉えようとする)

3. 価値判断、選択時の意思決定の熟考の仕方

(判断や意思決定を効率性や合理性に基づいて行う <---> 心の調和や人間関係に基づいて行う)

4. 物事に臨む態度、戦略

(外的に定義された基準に従う <---> 状況に応じて臨機応変に対応する)

この4分野において、各2項目を同時に満たすことは難しく、大抵の場合どちらかに偏ります。もちろんバランスをとって中庸でいられる方もいらっしゃるとおもいますし、私もそうなりたいな〜と思っていますが、そういった方は少数です。そして、自分の置かれている立場や場面によって変化するものでもあります。特に関係性の中で自分の行動様式を決定する傾向のある文化圏では、その変化がある人が多いと思います。ただ、自分の自然な状態での偏りを完全に無視して、無理な行動をとると負担が大きいことは言うまでもありません。

この簡単な説明もうまくできているかわかりません…きっとnote内でもこのようなタイプ論の話はあるのだと思いますが(まだ検索していません。。)、もし「この項目ちがうよ〜」っていうのがあったら、ぜひ教えてください。


ちなみに私は、各分野でどのような心理的傾向があるかと言うと、

1. 意識や関心を寄せる方向は、内側に向く(内向性 / Introverted)

2. 情報を受け取る際の姿勢は、物事の関連性や隠れた意味を捉えようとする(直感 / iNtuition)

3. 価値判断、選択時の意思決定の熟考の仕方は心の調和や人間関係に基づいて行う(感情 / Feeling)

4.  物事に臨む態度、戦略は状況に応じて臨機応変に対応する(柔軟 / Percieving)

そして、それぞれの特徴の頭文字をとって、INFPというタイプの傾向が強い、ということができる、私です(iNtuitionは、頭文字IだとIntrovertedと被ってしまうので、2文字目のNを特徴を表す記号として用いているようです)。

ネット上ではタイプ診断というおもしろいものもありますので、ご興味を持たれた方はやってみるのも一興かもしれません。


また、私のタイプと反対のタイプはどうなるかというと、

1. 意識や関心を寄せる方向は、外側に向く(外向性 / Extroverted)

2. 情報を受け取る際の姿勢は、物事を五感を通じてありのまま受け取る(感覚 / Sensing)

3. 価値判断、選択時の意思決定の熟考の仕方は判断や意思決定を効率性や合理性に基づいて行う(思考 / Thinking)

4.  物事に臨む態度、戦略は外的に定義された基準に従う(規範 / Judging)

頭文字をとって、ESTJと呼ばれます。そして、私も場合によってはこの傾向をもちます。ただ、あんまり長時間この傾向のままでいると、結構消耗するので、私の自然な状態ではないんだなーと思います。とはいえ、この傾向を全くなくすと、それはそれで生活にハリが出なくなってしまいますので、バランスよく在りたいとは思います。

ですが、強調しておきたいことは、この分類は、その人がどのタイプであるというラベルづけをするためにあるわけではない、ということです。優劣をつけるものでもありません。こういったタイプ論のようなものが出ると、なぜかしらどこかで、誰はどのタイプだからどうだという、ポジティブな内容の議論ならいいのですが、ネガティブな内容の議論が盛り上がったりするものなので、自分も扱いには十分注意していかなくてはならないと思います。正直、私がどれだけ注意をしたところで、そのネガティブな側面がすぐになくなるというわけではありませんが、できる限り、注意したいと思ってはいるところです。


今ネットのどこかでは、このタイプ論で活発でポジティブな意見交換もあったりするので、私はそれはいいな〜と思います。もちろんこのタイプ論が人間の性格の全てを解き明かしているわけではありませんし、この考え方だけで人間関係の相互理解が完成するわけでもありません。それを踏まえた上で、私はこのタイプ論にまだまだお世話になって、整理したい事柄がたくさんあるので、ありがたーく使わせていただいているところなのです。この考え方の体系を使うと、自分が説明する部分が減ってすごく楽なので。


そしてさっそくですが、私のようなINFP傾向のある人(世界的にはパーセンテージがそれほど高くありませんが、日本国内では割と多いようです)は、特徴として共感性が高いため、割と心理的な抑圧を受けやすく、生き苦しいと感じる人が少なくないようです。というか、私がそういう人間です。

この苦しさは何なのかなー?と思ったときに、一昔前の社会モデルで、E○TJ(営業マンや、会社でメインに働く人。取引先とコミュニケーションがうまくとれて、感情に流されず、会社の言うことに忠実)のようなタイプが賞賛され、そうでないタイプは「ダメなやつ」と定義する傾向があった時代の集合的無意識を引きずっていることが要因なのかなと思いました。そのように解説されている動画が某チューブにあって、そう考えるのが妥当かなと思いました。

それ以外の要因もあると思います。私が思いついた別の要因としては、集団同調性を重んじる文化圏内で、個人のアイデンティティもしくは他者のアイデンティティを集団の関係性の中(家族・集落・グループ・クラス・世間など)で定義づける傾向があり、またそれがポジティブな関係性に基づいたものであれば理想的だと思うのですが、ネガティブな関係性(支配 / 被支配・優劣など)に基づいた関係性の中での定義づけを行ってしまう場面がそう少なくはないのではないか、ということが挙げられます。


このことについても、MBTIタイプ論を交えながら、自分の気づいたこと思ったこと考えたことを書き綴れたらいいなと思います。



私たちが行っている対人コミュニケーションは、まだまだ未発達なんだなと最近思います。他者を自分を理解するとは?に全く辿り着いていない気がします。上下や優劣などなく、ただそこにその人のそれがあるだけ、それとどう関わっていけたら最も効率的でみんなが満たされるのか、それらはまったく矛盾しないと思いますし、それが当たり前に共有できる社会がいいなと思いますし、もうそこに向かって動きはじめてるなーとも感じます。未来の人は、この時代のコミュニケーションが全く成り立っていなかったんだなーと振り返っているのでしょう。


その未来がそう遠くないことを願いながら、そのコミュニケーションやアイデンティティといった事柄に、私のナイフを差し込み、不要な皮を剥いでいけたらと思います。というか、特に私の中の不要な皮を剥ぎたいです。その剥ぐ過程をこのように露出することで、何かの参考にしていただけたらうれしく思います。


だれのなんの情報も、無駄なものは何一つないと思っているので。

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