見出し画像

「INFP・HSP傾向の適職」という言葉に対する違和感。

こんにちは。いわゆるINFP、HSP傾向のあるりさと申します。このnoteでは、私が「雇われずに自分の力で稼ぐ」を目標に、考えたり、実行したりしたことを備忘録的に書いていこうとしています。

今回のお題は、「INFP・HSP傾向の適職」です。

現在新しい仕事を探している私が自然と気にする内容なのですが、そもそも「適職」というところに違和感がある、という話をしたいと思います。違和感の正体とは?、違和感の理由として考えられることは?、その上で考えられる私の稼ぎ方とは?、これを書いてみようと思います。


注意事項としての前書き

MBTIタイプ論からのINFP、HSP自己測定上のHSPは、私の性格のすべてを表しているものではありません。INFP、HSPにもさまざまなタイプ、濃さがありますので、結局私は私です。『INFP、HSPの傾向がある』くらいに捉えていただくのが良いと思います。また、MBTIタイプ論もHSP測定も言っていますが、それは人にレッテルを張るものではなく、私という人間の一番わかりにくく私としても説明しにくい部分を分かりやすくシェアできる可能性が高い定義として使わせていただいています。

1.「適職」という言葉への違和感

・どれも当てはまる気もするし当てはまらない気もする

よく、INFPの適職として、

クリエイティブ系の適職
Webライター 、コピーライター テクニカルライター グラフィックデザイナー イラストレーター Webデザイナー 編集者(メディア、映画、Youtubeなど) コンテンツ企画担当者 ジャーナリスト フォトグラファー/ビデオグラファー 音楽家 アートディレクター 詩人 作家 建築士 役者 作曲家 インテリアデザイナー 舞台美術

教育/カウンセリング系の適職
心理カウンセラー スクールカウンセラー メンタルヘルスカウンセラー 産業カウンセラー キャリアカウンセラー 教師 ソーシャルワーカー 司書 アーキビスト 臨床心理士 社会福祉士 精神保険衛生士 教育コンサルタント 児童福祉士 過程相談員 コーチ

医療/福祉系の適職
理学療法士 ベビーシッター マッサージ師 栄養士 管理栄養士 ケアマネージャー ホームヘルパー ベビーシッター 整体師/鍼灸師 言語聴覚士

学術/語学系
翻訳者 通訳 大学教授 研究者 学芸員

など挙げられますが、正直自分にはどれもピンときません。どれかに当てはまる方は幸せだと思います。

クリエイティブ系には興味がありますが、競争が激しく初心者には難しい世界ですし、カウンセリング系も興味がありますが、一定数以上の人のカウンセリングをしたら疲弊しすぎてしまう、あるいは共感性が強く引っ張られてしまう、他人の苦しさをくらってしまうなどリスクを伴います。他の福祉系の仕事も同様です。

また、いろいろな読み物でも書かれている通り、上記の職業に共通して「能力がずば抜けている人は稼げるが、そうでない人はむしろ低賃金で働かされる、むしろ職もないことすらある」場合が多いようにも見えます。「賃金が低くても人の役に立てるなら…」とINFP傾向のある方は考えてしまうかもしれません。私は以前はそうでした。自己犠牲の精神です。でも私にとってそれは割と不健康な考え方のような気がするので、「自分も満たし、他人も満たしたい」という気持ちで考えると、やはり低賃金は考えものですし、近いタイプの方に自分の身を削ってという方法を選んでほしくないと思います。もしくは、その職業にトライしたくても最初の敷居が高すぎて「今からそれに向かって努力をはじめたい」では遅いものもあるかもしれません。

これは、今まだ自分の力が何か見えていない私のような人にとって、上記のような職を「適職」と考えて行動するのはどうなのかと思います。

中には「INFPの適職…特になし」と記述されているものもあります。いろんな意味で笑っちゃいました。

前の記事でも書きましたし後述もしますが、現在の社会の仕組みがINFPにとって不利なのは明白です。ただ、仮にINFP主体の社会構造になったらなったで補えない部分も出てくると思うし、INFPを主体にしたいわけではありません。しかし、私がこれから雇われずに稼いでいこうと考えるとき、INFPに配慮のある道筋は見えにくいので、それに関しては悔しいなと思います(だからこそこういったnoteを書いています)。

要するに、INFPの適職を一言で表すことはできません。「適職」と検索して求めている答えは出てこないというのが今の私の中での答えです。

また、この「適職」なる指標を示しているのもINFPやHSP方面でない方々なので、このタイプにはこの職業を提示しておけばいいだろうくらいにしか思っていないように見えます。他のタイプならこの方法でもいいのかもしれません。この社会がそのタイプがやりやすいようにできているのですから。

やっぱり私は他の人のやり方では自分が納得しないんだ、という結論に至りました。

・仕事内容よりも環境が整っている方が大事(極端に苦手な作業は避けるにしても)

上記の内容から、正直どの職業にも興味はありますし、やってみたいという好奇心はあります。

それならば、なぜ仮にでも「適職」としてトライしてみないのか?

それは、仕事内容がどうというよりも、その環境、コミュニティの構成人員がどういうものか、コミュニティの風土の方が私にとって重要なのです。

残念ながら、今の仕事探しや転職エージェントでは、会社の風土を正確に伝える文化はありません。今ではやっと少し指標として「活気のある職場⇔静かな職場」ですとか「穏やかな人が多い職場」など様子を伝える内容も0ではありませんが、どれだけ正確にその職場のことを表現しているかは分かりません。仕事に就いてみないと分からない、のです。

私は事務作業・ルーティンワークだけという環境には飽きてしまいます。ですが、以前勤めた公的機関はとても風通しが良く、同じ部署の方もとても良い方々でしたので仕事に対する不満はありませんでした。ですが、すごく興味のあるECサイト運営やオウンドメディア運営など任されておもしろかった会社では、上司が一部の人間だけをひいきし、最終的に私に対するパワハラがあったので辞めざるをえませんでした。

雇われるなら、風土の良いところ、もっと言えば、INFPがストレスをためにくい環境であることが、ぶっちゃけて語弊を恐れず言えば最低限必要なことだと思います。

INFPでHSP傾向のある私がストレスをためにくい環境を試しに挙げてみます(あくまで個人の意見です)
・職員同士に信頼があり風通しが良い(ギスギスしていない)
・基本的に接する他人は2人が限度(頑張って3人)
・自分の機嫌で無駄に怒る人がいない
・理性的かつ中立的に相談を受け付けてくれる窓口がある
・性質に対するある程度の理解がある
(発言には時間が必要、頑張れるけど消耗しやすい体質、少しのことで考え込みやすいなど)

現在私がパートとして働いている会社の部署は上記のほとんどが満たされています。あえて不満を言えば「新しいアイディアを好ましく思う環境ではない」ところが自分の本領を発揮できない点ではありますが、それは仕事の性質上、また私の今の立場上妥当な事でもあると思うので仕方ないかなという感じです。ただ、給与が低いのがつらいので手を考えています。

ただ、「ぶっちゃけて語弊を恐れず言えば」と枕詞をつけたことでもうお分かりの通り、私の事例でストレスをためにくい環境というのは、私の幼かったころの時代で言ったら「わがまま」、INFPでかつHSP傾向のない人からしたら「そんなことくらい我慢しろ」の領域になりそうな条件が満たされる環境に思えます(私の思い込みかもしれませんが)。

なので、私はこれまでその最低限の条件が担保されなくてもずっと我慢してきました。

でも、上記のような条件が、私の性質からしたら「最低限」必要なことなのです。その他のことは「最低限」の安心が確保されたらおのずとうまくいくくらいに思っています。

なので、仕事探しサイトや転職エージェントなどは、この辺の風土が本当にちゃんとしているかを提示するようになってほしいなぁと思います。

もしくは、INFPとかHSP傾向に配慮のある仕事探し専門の会社とかが出来ないかなあと思っています。もちろん、その他の多様な事情を抱える人たちにも配慮のある社会になっていったらいいなあと理想を描くことは多いです。今、そのような会社が作られる動きもあって、一個人としてどうなるか眺めている状況です。もしこの辺で進展を見かけたらレポートしたいと思います。

2.違和感の理由として考えられることは?

・「稼ぐ=職を見つける」という手法はINFPやHSP傾向でない方が主体となって生み出された潮流だから


なので、INFPやHSP傾向の人にとっては基本的には馴染まない方法ともいえるかもしれません。

私はこれまでの体験から言ってもそうだと思います。

基礎知識がしっかりしていない私の大雑把な推論で言えば、イギリスでの産業革命によって現在の「労働」に近いものが発展していったと思うのですが、やはりヨーロッパ地方のタイプは外向性>内向性、感覚>直感と推測することができ、確率的に外向性、感覚の強い人が「労働」の主体となる可能性は高いと考えられます。

さらに20世紀初頭アメリカの都市化の動きの中で、多くの人都市に流入→十把ひとからげの中で主張力のある人、コミュニティの中で社交性のある人に注目(のみならず仕事や富など)が集まる→コミュ力と仕事で実績のある人が社会の理想像となる(当時の主流職業であるセールスマンはがその像を社会的に流布する役割を担っていた)、というところから外向型で感覚機能が強い傾向の人の方が優位であるというバイアスも生まれ、「労働」の主体が外向型で感覚機能が強い傾向の人というイメージが確立されたと言っている人もいます。そして、アメリカ企業が世界進出で成功した事例が多いのと比例して、そのようなビジネスパーソンに対するイメージも世界中に広がった可能性は0とは言えません。

おそらくはこのような歴史的背景もありつつ、さらにそこでINFP傾向の人が苦手な外向性・感覚機能を補う役目をしてくれる思考の機能も、感情の機能に比べて弱い場合が多いと思われ、私はやはり弱かったので、私の場合は「社会で生計を立てる、稼いで食べていく」というのは結構頑張る必要がありました。

やっぱりこう見ていると、これまでの社会に適応するのは困難なように見えますね。なのできっとこれからは、適応するのではなく自分たちにやりやすいやり方を見つけ、それを確立し、近いタイプでそれに好感を持てる人たちと共有していく、がいいなあと思うのです。

残念ながら、絶対ではありませんが、外向型は内向型のことを、感覚機能重視の方は直感機能重視の方のことを理解できないこともあるようです。人間は自分の理解を超えた事柄に関して、それは「存在しないもの」として扱う傾向があります。そのような場合は「存在しないもの」として扱っていることすら意識には上りません。なので、外向型や感覚機能重視の方に内向型や直感機能重視の方について配慮してください、と言っても理解できない場合もあります。だからこそ、内向型や直感機能重視の方は自分で道を切り開いていく必要があると思います。

特にINFPやHSP傾向のある私の価値観は、現代社会の価値観(あくまで私が今までに体験したものをベースにしてというところではありますが)、と違っているがゆえに、どこがどう違うのか、私の価値観はどうなのかを、既存の概念や言い回しに囚われずに明確に言語化していくことが、今後とても大切になってくると思いました。

・そもそも基本的に稼ぐことに興味がない上に、稼ぐことに障害が多すぎると考えている

INFP傾向のある私の生きるときの目標はいつも、「どれだけ善く生きられるか」です。そんな良さげな目標を掲げつつも、全然達成できないのですが。でも、それが目標であることに嘘はありません。

そんな私の生活の理想をぼやぼやとイメージすると、「稼ぐ」という項目はほぼ場外へ押しやられます。つまり、興味がないのです。

興味がないことを考えず、対策を立てないので経済活動の枠組みから外れやすい部分が自分にはあると思います。

極端なことを言えば、どうやって稼ぐかよりも、どうやって自己実現するのかの方が重要、と言えるかもしれません。自己実現に関しては、それはどんな仕事をしてもどんな生活をしても日々自己実現のきっかけはあり、毎日成長することはできるとすら考えているかもしれません。そうすると、稼ぐことや稼ぎ方は二の次三の次の話になります。そこが疎かになるだけでなく、自己実現で善い考え方を習得したとしても、それを他人に分かりやすく伝える術があるかはまた別問題ですし、それをビジネスにできる人はそう多くないと思います。むしろ自己実現の過程で得た善い考え方はビジネスにすべきでないピュアなものとして捉えるかもしれません。そして万が一仮に、マーケットの中でその深い考え方を必要としているニッチ層に、ビジネスを展開する方法を考えついたとしても、そのニッチ層が裕福な層かは何とも言えないところがあること、またそのニッチ層にアクセスすることが簡単かどうかもなんとも言えないところがあります。

こう考えただけでも、INFP傾向のある私の考え方は、暴力的な言い方をすれば弱肉強食、誰かを食い物にして成立するビジネスの考え方と相容れないことが分かります。

3.その上で考えられる私の稼ぎ方とは?

以上で、「適職」という言葉に関する違和感は、その言葉とそれが示すものがINFPやHSP傾向のある私の指標と違っていること、

違っているので「INFPの適職」といった情報に納得できない、「適職」はその記事を読んでも見つからないというのが今の感想であること、

やはり社会の指標と私の指標が違うのは、パーソナリティにも関係しているところがあり、『私のパーソナリティ』から見た『稼ぎ方』を改めて考え明示する必要があること

を書いてきました。

そうやって書いてきて、浮かんできたことがありました。

それは、やっぱり苦手な『稼ぐ』ということにフォーカスを当てないことかもしれない、ということです。

稼ぐ、仕事をするということに関して書いてきた記事ですが、最後でこんな結論になるとは。笑

『稼がない』という意味ではありません。『稼ぐ』ということは後からついてくることであって、それより前にやることがある、それをしない状態で『稼ぐ』にフォーカスを当てて考えるのはあまり意味のないことだ、という考えが浮かんだのです。

では、それより前にやることとは何か。

おそらく、思いっきり遊ぶことかもしれないと思っています。

遊びながら心を充実させつつ、INFPやHSP傾向のある性質なら、自然と情報収集をすると思います。例えば出かけた先のデパートやショッピングモールなどで買い物を楽しんでいるときに、現在マーケットで重要視されているのは何か、そのなかでニッチ層に刺さるものは何か、そこで自分にできることは何か、自然に考察を巡らせる可能性があります。そしてそれは比較的正確だと思えます。なぜならINFPやHSP傾向のある性質では、その機能が過不足なく発揮されているときは、自分が見聞きした一つ一つの事象から全体を読んでいく可能性が高いので、情報の質が比較的高いのではないかと予測しています。

なので、気持ちにそのような遊びの時間を取り込められるような生活パターンをつくる必要があります。

今の私で言うと、経済的にそこまで余裕はないですがパートとして時短で働くことである程度の余裕を確保しています。

この余裕が私の次の行動への活力になっています。

その遊びの中で次の道が見えてきたら、実行に移すときなのではないかと、この記事を書いてあらためて思えるようになりました。

正直今回は、具体的な「稼ぎ方」を提示しているわけではなくて恐縮ですし、むしろ結論は「『稼ぐ』とか考えなくていいんじゃね?」という具合でなんだか申し訳ないです。

もう少し私の生計の立て方について前方が見えてきましたら、「稼ぎ」につながる生活のつくり、また「稼ぎ方」に関するもう一歩具体的な考察について書いていきたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?