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キナリ杯後夜祭にて

最近はずっと、「お肉が食べられなかった話」というnoteをちまちまと書いていたんです。
実は私、小6〜21歳くらいまでのわりと長い間お肉を食べられなかった過去がありまして。

…と、その話はまたの機会にするとします。

先日とても嬉しいことがあったので、気持ちを残しておきたくて。

一週間ほど前のある日、Twitterに通知がきていました。

開いてみると、なんと岸田奈美さんから…!

(noteやTwitterの埋め込みできない問題解決いたしました…!わーい!)

なんとなんと、私のツイートを「キナリ杯後夜祭」に選んでいただけたと。

事態に気付いたフォロワーさんが、あわわ〜ってなってて。
私も、あわわ〜ってなって。

一緒にあわわ音頭を踊りました。


ちなみに「キナリ杯後夜祭」というのは、岸田奈美さん主催の 文章の書き手と読み手が集うフェスのような企画、その名も「キナリ杯」の後夜祭です(そのまんますぎる説明)

そもそもキナリ杯ってなに?という方はこちらを。

※キナリ とは
「事実は小説より奇なり」という言葉をもとに生み出された「事実も小説も奇なり」という、岸田さんの人生を体現したかのようなオリジナルワードです。


そして、キナリ杯後夜祭についてはこちらを。

後夜祭には①〜③の催しがあり、今回受賞したのは①のあなたのスキな応募作を教えて!です。

自分が「スキだなぁ」「もっとたくさんの人に読んでほしいなぁ」と思った作品に感想を添えて「#キナリ杯後夜祭」のタグとともにTwitterでシェアするというもの(受賞の有無に関係なく、全応募作品が対象)

その中から、ツイートの内容がよかった人(紹介したひと)と記事の作者さん(紹介されたひと)にそれぞれAmazonギフト券が贈呈されます。

私も、いくつかのオススメ作品をツイートしておりました。

その中のひとつが、今回受賞に至ったこちらのツイートなのです。

そして岸田奈美さんからの受賞おめでとうツイート(再び)


ツイートの一行目から、記事の世界観を表す、静かで美しい文章が最高です。好きになりましたゆえに、勝手に後夜祭受賞として選ばせてもらいました!

静かで美しい文章が最高…
好きになりましたゆえ…

うれしすぎて、いただいた言葉を反芻してしまう
(岸田さんに「好き」って言われちゃった… )

もう、あわわ音頭を躍り狂うしかないです。

私は普段から文章が長くなりすぎることをちょっと気にしていています。
なので、わずか140字のさらに最初の一行目から誰かの心を掴む文章を書けたのだと思うと、なんだか嬉しくて。

ツイートの内容を褒めていただけたのも嬉しかったのですが、それ以上に紹介した記事の作者さんである あきや あさみさんが全力でよろこんでくださっていたことが嬉しかったです。

喜ぶ姿を見てますます、あぁ よかった。本当によかった〜!としあわせな気持ちが湧き上がりました。

紹介したひとも、noteを書いた作者さんもハッピーになれるなんて、なんて素敵な企画なのでしょうか。

あきやさんとは受賞の時まで面識はなかったのですが、おめでとうとありがとうをTwitter上で贈り合いとてもあたたかい気持ちになりました。

よろこびを分かち合うって、こんなに幸せな気持ちになるのですね。

素敵だなと思ったのが、同じくあきやさんのnoteを紹介していた方が他にも数名いらしたのですが、みなさん
「自分のツイートじゃないけど、推してた作品が選ばれてうれしい!」とよろこんでらっしゃったこと。

なんて、やさしい世界…。


私は文章を書くときのテンションがあんまり統一されてないなと自分では思っていて、終始静かなテンションで書くこともあれば、わちゃわちゃしたテンションで書くこともあります。

岸田さんのおっしゃる「静かで美しい文章」を私から引き出したのもまた、あきやさんの作品の力だと思うのです。

本当に、私はただ「スキ」だという気持ちを呟いただけ。
それでも、そんな私のツイートをみて紹介したnoteを読んでみよう!と思っていただけたのだとしたらこんな嬉しいことはありません。
そして、読んで「いいな」「スキだな」と思っていただけたのだとしたら、なお嬉しい。
自分が「スキ」だと思ったものを他の誰かにも「スキ」と思ってもらえるのは、うれしいことです。


後夜祭受賞のあきやさんの作品はこちらから。
あきやさんの作品が、多くの人のもとへ羽ばたきますように。


あきやさんの最新noteもとても良かったです。

「自分の好きなひと」「憧れのひと」(人じゃなくて、モノやキャラクターなどでも)から、「なりたい自分」の姿を探ってファッションへと繋げていく。
なんてステキなんでしょう。

人の見た目だけでなく内面までも変えるきっかけになれるファッションって本当に魅力的で、そこに携わる人を私は尊敬します。
私はファッションに疎いし決してオシャレさんとは言い難いけれど、もっと自分が本当に着たい服を着たいなぁとは思います。

私の「好きなひと」「憧れのひと」って誰だろう…
考えをめぐらせてみると、大好きなアーティストが次々浮かんできました。

どんなところが「好き」なのか、どんなところに「憧れる」のかを言語化することで「なりたい自分」「着たい服」へと繋げていくのはなんだかとっても楽しそう。

せっかくなのでnoteで記事にしたいなと思うのですが、まずは「お肉が食べられなかった話」を書き上げてからですかね(いつになるやら?)

あきやさんの綴る無駄のない、でもとても熱い想いの伝わる分かりやすい文章にも憧れます。
出会いに感謝いたします。


ところでキナリ杯後夜祭。
この企画のすごいところは、文章と文章を書く人々への愛に溢れているところ だと思うのです。

文章(今回の場合はネット上にあげる文章)って、だいたいは書いて公開したときが最もよく読まれるものだと思います。

例えばnoteの場合、記事を投稿するとまずはフォロワーさんが読んでくださったり、タグでの検索や最近記事などから訪問してくださった方に読んでいただけたり。
読んで「いいな」と思った人がTwitterなどでシェアすることでさらに人目に触れて…
だいたいは、その辺りがピークのように思います。

よほどフォロワーさんの多い書き手さんだったり、大きな話題となった記事であれば何ヶ月、何年と経っても永く読まれつづけるかもしれません。

そうでない場合は、時間とともに広大なnoteの海へと流れていってしまう。

日々、新しい文章が生まれてく。
広い宇宙のような文章の世界を漂って再び誰かの目にとまるのは、ちょっとした奇跡のようにさえ思います。

キナリ杯の応募作品総数は4200件を超えていました。
まるで広大な文章の宇宙空間に漂うひとつの小宇宙のようです。

私の目から見て、爆発的な大きな盛り上がりを見せていたキナリ杯。
結果発表が終わり祭りの後となったいま、そのピークは少しずつ去りつつあるように思います。

結果発表があって、普通だったら、そこでおしまいですものね。
選ばれた人、選ばれなかった人、それぞれの想いを胸にさぁ次へ行きましょうか!となるところです。

でも、キナリ杯は… 岸田さんは、ここで終わらせなかった。
文章たちに、再び愛されるチャンスを与えてくれました。

これを、文章そして文章を書く人たちへの「愛」と言わずになんと言いましょうか。

キナリ杯に応募した人々は、少なくともそれぞれに精一杯文章と向き合い、自分や何かと向き合い、作品を生み出していたと思います。
だからこそ、選ばれた喜びも、選ばれなかった悲しみもひしひしと伝わってきました。
そして選ぶ側の岸田さんも、楽しさとともに相当な苦しさがあったのではないかと思うのです。文章を書くのが好きな岸田さんだからこそ。

誰にも見せない個人的な日記につづられた文章ではなく、読んでもらいたくて書いた文章は、やっぱり読んでもらえてこそ。

キナリ杯後夜祭によって、いくつもの文章がすくい上げられ、再び息を吹き返したこと。
そして、まだ見ぬ誰かのもとへ届いたこと。愛してもらえたこと。
もう尊くって仕方ないなとひとり感動していました。

私も「#キナリ杯後夜祭」のタグで検索して誰かのオススメした作品をいくつか読んでいました。
するとある日、私の応募作を紹介してくださってるツイートを見かけて、びっくりと同時にとてもうれしかったです。

本当にうれしい。

何者でもない私だけれど、こういう言葉のひとつひとつが書きつづける灯火になっていて、たくさん集まって大きな勇気になっています。

俊平 宇津井さん、本当にありがとうございました…!


後夜祭の受賞者には、noteを書いた人・紹介した人それぞれに賞金が授与されます。

この賞金はもともと、キナリ杯で「超優勝」を獲得したヨッピーさん(ご存知の方も少なくないのではないでしょうか)に与えられるはずでした。

が、「万が一自分が受賞したら賞金はみんなでわけて」というご本人の意向のもと、賞金の使い道を岸田さんに託した結果、開催されたのが今回のキナリ杯後夜祭だったのです。

ヨッピーさん、そして岸田さん
本当に素敵な機会をいただきありがとうございました。

Amazonギフト券の使い道はまだ決めていないのですが、とてもハッピーな気持ちなので、何か自分と周りの人がハッピーになれることに使いたいなと思っています。


ハッピーといえば。
後夜祭に受賞した夜、うれしさの勢いで購入を迷っていた「町田ラスク」を購入することを決意しました。

町田ラスクとは
作業所(障害のある人々の「働く」をサポートする場)の方たちが作ったチョコがけラスク。
この度の新型ウイルスの流行により打撃を受けている障害者福祉施設の製品を応援する、フクシ×キナリ企画の第三弾により、岸田奈美さんとのスペシャルコラボバージョン(岸田さんのイラスト&名言付きスペシャルパッケージ)が販売されています。

詳しくはこちらのnoteをご覧ください。
(ラスクを作っているスワンベーカリーさんのことや町田リス園のこと、味のあるかわいいイラストや、添えられている名言の由来など)


我が家も他所を心配している場合ではないかもしれないけれど、給付金などで少し余裕のあるときくらい、本当にしたいお金の使い方をしたい… というのは常々頭の片隅にあって。

岸田さんの記事に感銘を受けたことも相まって、町田ラスクのことが密かにずっと気になっていたのです。

岸田さんから受け取ったハッピーな気持ちにあふれている今こそ、購入ボタンをぽちっとすべき時。

いざ、商品をカートに入れてお会計へ進もうとすると…
支払い方法が、クレジットカード払いしかなかった…!

私が所持しているのは、事前にチャージするプリペイド式のカードのみ。
夫に相談すると7月にならないとチャージできないということだったので、7月を待っての注文となりました。

注文後は、すぐに届きました。

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とってもかわいい。

一箱は自宅用に。もう一箱は町田ラスクのエピソードとともにプレゼントにしようと思います。


少し前にTwitterでmeijiさんのミルクチョコレートが話題になっていました。
植物油脂などの余分な油脂を使わない、「ピュアチョコレート」なのだと。
(ブラックチョコやホワイトチョコなどは対象外で、あくまで「ミルクチョコレート」のみ)

「ピュアチョコレート」の5つの約束
1.カカオ成分はココアバターだけか、ココアバターとカカオマスだけを使用。
2.脂肪はココアバターの他は乳脂肪だけ。
3.糖類はショ糖だけを全重量の55%以下使用。
4.レシチンは全重量の0.5%以下。
5.バニラ系の香料、レシチン以外の添加物は含まない。
「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」より
※meijiさんのHPより引用


町田ラスクで使用されているチョコレートも、余分な油脂を含まない「純チョコレート」だそう。
(似ていますが「準チョコレート」とはまた意味が違います)

こういった目に見えにくい「こだわり」、個人的にとても好きです。

純チョコレートはテンパリングなどの技術が必要になるものの、失敗しても溶かしてやり直すことができるので、手先を細かく動かすことが難しい障害のあるスタッフさんでも扱いやすいのだそう。

おいしいものはカラダにもココロにも、そして働くひとたちにも優しいのですね。


フクシ×キナリの企画は町田ラスクで第三弾なわけですが、町田ラスクが気になったのにはちょっとした理由があります。

思い出したんです。
昔買っていたビスケットのことを。

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(ブログから画像ひっぱり出してきました)

息子が通っていた療育園では年に2回の物品販売があり、各地の作業所で作られた商品のカタログの中から1人ひとつは必ず注文することになっていました。
そこで私が毎回購入していたのが、このビスケットです。
最初こそ、お手頃な価格と見た目のかわいさに惹かれて注文しましたが、食べてみるととっても美味しくて。
ガリガリ、ザクザクとした食感も、ココナッツがアクセントになっている味も、他にない感じで。一気にファンになりました。

息子はとっくに療育園を卒業しましたし、引っ越しもしてしまったのでもう長いこと食べていませんが、町田ラスクのエピソードを読んでビスケットと作業所のことを思い出したのです。

もしかしたらあの作業所も打撃を受けているのかな…
そう思っていろいろなキーワードを打ち込んで検索してみましたが、うまくヒットしませんでした。

療育園で交流のあったお母さんたちとは引っ越し以降連絡を取っていない(リアルでの人間関係をつないでおくのが本当に下手なのです…)ので、ビスケットのことを誰かに訊くこともできず…
みんな、元気にしてるかなぁ。
あのビスケット、もう一度食べたいなぁ…

と、そんな思い出もありまして妙に惹かれた町田ラスクなのでした。


町田ラスクが気になった方、購入はこちらから。



町田ラスクといえば、とらみな(寅三奈)さんのラスクソムリエの記事が大変おもしろかったのでオススメします。

町田ラスクとさまざまなハーブティー(紅茶、お茶)の組み合わせを試してその感想を述べるという内容。

味から想起されるストーリーや例え話が絶妙で、秀逸すぎて。
思わず、ああっ わかる…!と頷いてしまいます(まだ食べていないのに)

こんなに豊かな表現そうそう出てこなさそうなのに、言語化されるとたちまち「わかる…!」となってしまうのは、とらみなさんマジックだと思います。

とらみなさんはキナリ杯で準優勝したこちらのnoteもぜひ。

語り口がのどかで、癒される。
豆知識も散りばめられており、なるほど〜と勉強にもなります。
そしてご夫婦の空気感がなんとも心地よくて、お互いをリスペクトしているであろう 静かであたたかい眼差しが伝わってくるようで、本当にステキです。

出会いに感謝いたします。


なんだかいろいろ詰め込みすぎちゃって情報量多くなっちゃいましたね。

とりあえず、書きたかったのは
キナリ杯後夜祭に受賞できて本当にうれしかった!ということと、
みなさん是非 あきやあさみさんの作品を読んでみてください!ということです。


キナリ杯を通して、新しい出会いがいくつもありました。
飛び込んでみなければ見えなかった世界が、キナリ杯の先に広がっていました。
その世界は、まだまだこれからも広がっていくと思います。

キナリ杯に参加してみて本当によかった。
もう何度目かですが、あらためてそう思いました。

キナリ杯に参加した自分と、参加したすべてのひと、参加はしていないけれど気になって見守っていたひと、お祭りを盛り上げたひと、そして何より主催の岸田奈美さんに大きな大きな「ありがとう」を伝えたいです。

私たちはきっと、「文章」で繋がっている。
広大な文章の宇宙空間でまた出会えるかもしれない期待を胸に、私は今日も明日も文章を書いていこうと思います。

またね。

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