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「花束みたいな恋をした」をポジティブに捉えられない理由
あの映画のような恋愛は、きっと多くの人が経験したことがあると思う。
でも、どうしたら最終的に、お互いが「微笑ましい過去」と思えるのか。それだけは共感出来ない。
意味は分かる。
「結果的に別れたけど、あの楽しかった時代にありがとう」と言っているのだと思う。
私の感情は「ありがとう」ではなく、「悔しい」だった。
あんなに一緒に楽しんだ人に対して、自分のことを思ってくれた人に対して、自分の価値観のせ
旅行で皆んなのように楽しめない理由
初めての都会、初めての海外はどれも刺激的で、興奮材料しかなかった。
通行方向が逆の車道、土みたいなもので作られた建造物。
本土では見たことない綺麗な海。社会に思いやりをもった完成された人たち。
すべてが興奮する対象として私の目に映った。
そんな感情のまま、いくつかの国や場所を巡り、ある日、急に材料がなくなった。
全てのものがだいたい一緒で、ただお金と時間を使って遠くに行って、似たようなものを
思い出の写真を消すとき、
パソコンの容量が、スマホの容量が足りなくなったときに、過去の写真を消す儀式が始まる。
「あぁ、当時はこの人とたくさん遊んだなぁ」
「あぁ、6年も経つと自分もこんなに変わるのかぁ」
そんな写真の中で、たまに恥ずかしい写真も見つかってしまう。
「ドヤ顔で撮ってるけど、とんでもない顔してるなぁ、パートナーには見られたくないな。。」
パソコンの容量が無限にあれば、きっとこの写真を見返すことも、この時
自分の過去に泣かされる。
別に未練もないし、戻りたいとも思っていないのに。
いつかの自分の過去に泣かされる。
気まぐれに、SNSで見た、文章で読んだ、そんなたった一瞬の出来事で、過去の出来事を思い出す。
思い出した時に、なぜか出てくる涙は、悲しくも、嬉しくもない。
ただ、自分の過去が、未熟で、ピュアで、未完成で、無邪気で、そんな過去に泣かされる。
次はいつ思い出して、泣いてしまうのかは分からないけど、ただこの気まぐれ