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「花束みたいな恋をした」をポジティブに捉えられない理由

あの映画のような恋愛は、きっと多くの人が経験したことがあると思う。
でも、どうしたら最終的に、お互いが「微笑ましい過去」と思えるのか。それだけは共感出来ない。
意味は分かる。
「結果的に別れたけど、あの楽しかった時代にありがとう」と言っているのだと思う。

私の感情は「ありがとう」ではなく、「悔しい」だった。

あんなに一緒に楽しんだ人に対して、自分のことを思ってくれた人に対して、自分の価値観のせいでお別れをしてしまい後悔を感じる。
とはいえ、過去に戻ったとしても、結果的に別れると思う。

それでも悔しい。

日常の生活で忘れていた過去の恋愛を、この映画を通して思い出し泣いてしまう。

この映画だけじゃなく、友達の恋愛話を聞いてるときに、ふと恋人の過去の行動の意味を知るときもある。
「あぁ、あの人がこうしてくれてたのは、こんな意味と思いやりがあったのか」

恋愛をしている時には気づかなかった、相手にいただいてた小さな思いやりに、何年後かに気づいて泣いてしまう。
自分は未熟者すぎだと痛感する。

全くポジティブじゃない。
でも、外側から見たらポジティブかもしれない。

どんなに感情はポジティブじゃなくても、別れた人のことを思う時間は多くて3日だし、自分は自分の価値観で新しいパートナーを見つけて、生きていくのだから。

もう過去に戻れない。あの人のそばにはいれない後悔を少し抱きながら、未来を歩いていく。






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